ゆきてかへらぬ
完成披露舞台挨拶付上映会にて鑑賞。
大正時代に実在した女優・長谷川泰子と詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄という男女3人の愛と青春を描く。
才能があり、繊細がある故に傷つけあったり理解されなかったり、不安定で歪な3人の関係性のバランスが絶妙だった。
そして何より3人が美しかった…
予告で印象的だった3人でボートに載るシーンは目を見張る美しさ。
ボートを真ん中で漕ぐ岡田さん、両端にそれぞれ陣取る木戸さんと広瀬さん。
この位置関係がそのまま3人の人間関係を表しているよう。
大正から昭和初期の建物がなかなかなくて、セットを組んだと監督が話されていた。
セット、小物、衣装、どれも素晴らしく、細かいところまでもっと見てみたい。
この映画はどことなく“匂い”も感じさせる何かを持っているとも思う。
いい匂いもすえた匂いも。
上映前に広瀬すずさん、木戸大聖さん、岡田将生さん、根岸吉太郎監督の舞台挨拶がありました。