シンママvs偏見&公害訴訟。主張しなきゃアメリカでは生き残れないを、ジュリア・ロバーツが全身で体現。
実話といえど、主人公のキャラ造形が駄目でした。主人公がことあるごとにTPOを弁えず、私はシンママで大変なのよ!!と喚き散らすところで好感度が下がりきってしまい、最後まで下がった好感度は戻らなかったです。
※アカデミー主演女優賞をとっているので、私のほうがダメなんだとは思うが
勿論、仕事も子育ても頑張っている母親が服装や2回の離婚歴等で偏見をもたれて、頑張っているのに上手くいかないというドラマを作りたいのはわかる。そして自分のスタイルを曲げずに
主張することが成功の鍵なんだ、というのが
テーマだとしたら仕方がないが、私はハマれなかった。
また、公害訴訟映画にも色々あるが、本作は前述した主人公の濃いキャラクター性にフォーカスしすぎていて、被害の内容や加害企業の悪行が語り足りない気がする。最近だとトッド・ヘインズ監督の「ダーク・ウォーターズ」とかの方が公害訴訟の映画としては断然好み。
まぁ、エンタメとしてはそこそこ楽しめると思います。あと、アーロン・エッカートがバイカーギャングみたいな格好をしていて面白かったです。