スペイン系オーストラリア人の青年サヴィーノが父の故郷スペインでかつて理解できなかった父の気持ちや過去を知る話。
過去と現在が交互に描かれる。

サヴィーノの両親とその家族はスペインからオーストラリアにやってきた移民一家、父のフェリペは常に家族に厳しく当たる。
それが愛情や心配心の裏返しだとしても、ちょっとめんどくさいお父さんで……
ファヴィーノ少年も気苦労多そうだった。彼はうまく立ち回っていたけれど。

なぜ父はあんなに頑固で厳しく当たるのか。何か殻を被ってるようだし、内なる苦悩や悲しみを必死に隠すためにあんな態度を取ってしまう不器用な人間なんだなと徐々にわかってくると……

王道的な展開だが、父の秘めていた苦悩を知った息子とついに殻を破っ父の姿にはウルウルしてしまった。

タイトルの意味がわかるラストにもウルウル。