あるひとつの家のリビング・ルームを定点観測しながら、紀元前から西暦2万年の未来までを自在に行き来するというとてもユニークな、リチャード・マグワイアによるグラフィック・ノベル『Here』(2014年刊)をベースに、Metaphysic LiveというリアルタイムAI技術を使って、トム・ハンクスやロビン・ライトら出演者が、10代から老年期までを違和感なく演じたロバート・ゼメキス監督の新作。
カメラが(ラストの3分以外は)完全にフィックスで動かず、画面内に複数の違う時代を描いたコマが配置されるというのも原作がベースというのを知ってから観が方が良いかも知れません。
Metaphysic Liveは、出演者の過去の映像フレームを学習データとして使用し、AIで高解像度のスワップ技術により、撮影時のモニターでリアルタイムで確認出来ちゃうという凄い技術。
70歳を超えたロバート・ゼメキス監督が、AIの新技術を取り入れ、今後の映像製作の新たな可能性を見せてくれたことに拍手!
※今後、特殊メイクやVFX加工のお仕事が減ってしまいそうですが...
トレーラー
https://youtu.be/I_id-SkGU2k
実は、観終えてから、原作『Here』を以前購入して、パラパラ見ただけで積ん読状態だったのを思い出して、早く読みたいんですが、見つからず...探さないと..
〈参考〉リチャード・マグワイア『Here』についての記事
https://madoken.jp/article/7987/