ぐり

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のぐりのレビュー・感想・評価

1.1
リドリー・スコット86歳、戦闘シーンの迫力がすごい
人間という肉の塊がぶつかり合う戦いのシーンは圧巻
ごつっという、音が耳に残る


しかし内容は…とても残念なものに感じた

ルシラの家の隠し扉は、ボタン式の自動開閉だし
マクリヌスの側近?のウィッゴは捕虜であるルシアスと対等に話す
大人になったルシアスに初めて対面するルシラは、自分を捨てたと怒るルシアスに対して、いきなり怒り出す
かと思えば、2回目の対面では打ち解けあっている母子

映像もひどい

最初のローマが攻めてくる際の船のシーン
CGのお粗末さが目に余る
時折挟み込まれるバラのような赤い花びらがばらまかれてるシーンは、なんで…?
ルシラのお化粧も濃い
闘技場がプールになる戦いのシーンも、水中でサメに食べられる戦士たちの血の赤さも不自然で仕方ない
ルシアスの最後の戦いの前、檻から出てお父さんの鎧?などを取りに行ってから妻の形見の矢羽根を置きに行くシーンのワープ具合、映像の繋ぎの雑さにも唖然とする
妻の復讐のモチベーションからの最後は父母に思いを馳せる展開も、ルシアスの気持ちの動きが見えず突然すぎる


ポール・メスカルの肉体、顎には見入った
あごーーー!ってなった
あと、
ゲタとカラカラが良かった
カラカラの狂気は最高
サイもかっこよかったー、サイでかいしサイに乗って戦う演出は垂涎だ
装飾は本当に素晴らしく、ビジュアルの美しさ壮大さには感服する


おしなべて、がっかり映画だった

リドリー・スコットの作品はあまり知らないので、なんとも言えないが
リドリー・スコットってこういう作風なのかしら?
周囲の人たち、複数の人たちの思いが混ざり合っている気がして、ひとりの作家の作品には観えなかった
リドリー・スコットは本当にこんな作品が作りたかったのかな
年を重ねることが怖くなった
ぐり

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