あんまり面白くなかった。
もちろん男女を入れ替えたらこういう設定の映画は腐るほどあり、その醜悪さには目も当てられんが、よしんばこの作品がそこへのカウンターだったとして、「OK！」かと言われるとそんなことはない。あんなにしっかりキスシーンあるとは思わなかったし、オール肉親キャストというのははっきり言ってタガが外れている。一応作品内でよくないこととして描かれてはいたが当然でしょう。プラスにはならない。『アニエスV.によるジェーンB.』では「先に惚れるのは少年の方」と言っていたけど、そうだったか？大人の方から好意丸出しだったよね。そこもバランス間違ってるなと思った。そういうの置いといて特にビビッとくる撮影とか編集とか話運びもなかったので、まあさようならという感じで……。
唯一の救いは『冬の旅』も担当したヨアンナ・ブルズドヴィチの超不穏劇伴が聴けたこと。
