ヌーベルバーグの祖母と呼ばれたアニエス・ヴァルダが親友ジェーン・バーキンを主演に迎えた年の差恋愛ドラマ。出演はバーキンの娘シャルロット（セルジュとの娘）とルー・ドワイヨン（ジャック・ドワイヨンとの娘）、ヴァルダとジャック・ドゥミの息子マチュー・ドゥミとファミリー勢ぞろいの完全内輪製作。タイトルの「カンフー・マスター」は、アイレム製作の皆さんお馴染み「スパルタンX」の事。このゲームが内容にちょくちょく絡んできます。よって、本作は別にタイトルをつけるのであれば「アニエス・ヴァルダのスパルタンX」でもある。
本作は学生時代、「ロードショー」誌で組まれていたシャルロット・ゲンズブール特集の中で確認した。その時はゲームとの繋がりがイマイチわからず、まぁ機会があったらでいいやとしていた。当時人気あったのよ、シャルロット…ロードショーの人気俳優ベストでも上位にいたしね。
話は娘シャルロットの同級生マチューとの恋愛劇で、正直生理的な嫌悪感はある…よからぬ恋愛ながらあまり劇的な葛藤はなく恋愛主義的な展開。まぁ、それで結局色々失うんですが。うーん、さっぱり理解できん…
内容はともかく、やはり気になるのはスパルタンＸや諸々のゲーム事情ですw。フランスのゲーセンは駄菓子屋のゲームコーナーに雰囲気が近く、実に香ばしい。他にもアウトラン、パックマン、ボンジャック、スラップファイト、アルゴスの戦士、魂斗羅、フロッガーなどがあってワクワクしてしまうね。場末感あるゲーセンにジェーン・バーキンがいるって中々観れない画ですよｗ
ただまぁ、何でスパルタンＸを使ったのかなぁ？アイレムの人もヌーベルバーグの最重要人物から使用許可申請が来たときは驚いただろうな。
