鍋山和弥

ピッチブラックの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

ピッチブラック(2000年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

『リディック』シリーズの、一番最初の作品。主人公的な位置合いは、『リディック』ではなく、『フライ』(最後に死ぬから、主人公とは、言い難いが、・・・・)『フライ』は、冒頭、乗客を捨てて、助かろうとする。これは、正義感が、無いんじゃなく、臆病者である所から、きてる。だが、カリスマ性の差で、『リディック』は、やはり、目立つ。『リディック』が、どういう人物かは、推測の域を出ない。あまりに、過去が、語られてないから、・・・・。そこを、僕なりに、推測すると、『リディック』のセリフに、『半生を、ムショで過ごした』、『ヘソの緒が、繋がれたまま、捨てられた』など、語っていることから、『リディック』は、人間不振で、誰のことも、信じられず、助け合う気持ちの無い、人物であることが、分かる。だから、人生は、孤独に、人を裏切り続けて、生き延びたのだと、推測される。だから、神も、信じない。だから、最後も、一人で、飛び立とうと、していた。ここで『フライ』が、飛び立とうとする『リディック』を、説得する。仲間のために。ここで、『リディック』は、『面白い』の、一言で、返事をし、説得されるのだが、これは、やはり、『リディック』は、人を、信頼してなかっただけで、心は、悪人では、無かったということだろう。正義感で、『リディック』を、説得したこの姿が、『フライ』が、主人公的、位置合いと言った理由だが、『フライ』に、説得された、この瞬間、『リディック』が、主人公となったとも、言えるだろう。短い瞬間だったが、・・・・。『リディック』は、最後には、『フライ』だけは、信頼できると、思ったに違いない。
鍋山和弥

鍋山和弥