★ただの逃亡劇ではない、人の心にスポットをあてる藤井監督らしい人間ドラマ★
藤井監督登壇試写会にて。
監督が映画に込めた想いの強さや、役者さん達の様子を伺い、
「この映画はもうあなたのものです。」
という言葉で送り出されてからの観賞だったので、
色んな立場の人に共感し、終盤は涙が次々出てきてしまいました。
死刑囚が逃亡するというサスペンスですが、藤井監督らしい、登場人物の心にフォーカスする物語の紡ぎ方がとても良かった。
主演の横浜流星さんは逃亡犯として認識すると鳥肌が立つほど怖いのに、主人公鏑木の内面が見えていくうちにいつの間にか感情移入してしまうという、流石の熱演。
山田孝之さん演じる刑事・又貫も人間らしくて良かったし、
吉岡里帆さん、森本慎太郎さんも良い意味で印象が変わりました。皆さん人物描写がリアル。
この映画が報道や捜査、裁判の歪みみたいなものを正すきっかけになればいいとも思いつつ、
そんな大ごとでなくても、公開後、孤独を感じる人がちょっと世の中に希望を持てたり、偏見を持っていた自分に気づくきっかけになったりと、観た人が自分の思考をプラスに転換できる作品に育っていくのが、今から楽しみです。
藤井道人✕横浜流星、いい組み合わせだなー
藤井監督のお話もとても印象的だったので、noteにまとめています:
映画『正体』藤井監督登壇試写会レポ
https://note.com/luihana1015/n/necec69521bd0?sub_rt=share_b