本作のような映画に心底共感出来た時期もあるにはあったはず。そうでなくなったのは自分自身が悪い意味で大人に近づいてしまったからかもしれない。
社会や体制、自分自身に諦めたということが何も考えずに生きているということになるとは私は到底思えない。考えに考えた結果諦めて何が悪いのか、諦めずルールや体制に反発し続けることはそんなに誇るようなことなのか。
そんな疑問が頭から消えないままモヤッと2時間見てしまった自分の視野の狭さも痛感しつつ迎えたラストカットはあまりにも素晴らしいものだった。終わり良ければ全て良し。