B姐さん

チャンスのB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

チャンス(1979年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「出てくる金持ちっていたじゃん?そうそうメルビン・ダグラス。あの金持ちってなんだかわかる?」

友人が気になることを言いやがったので再見。
冒頭からほのぼのし、昔観た時に感じたこの寓話性の高い笑いにクスクスする。シャーリー・マクレーンはとにかくチャーミングでちょっとした表情がいい。お気に入りは彼女の1Pシーン。相変わらず面白い。改めて観るとコメディの間とかテンポとかサイズとかとにかくうまい。晩餐会と大統領の寝室のシーンのカットバックに何度も笑わせられる。
主役のピーター・セラーズに周りのいろんなひとが影響されていくというコメディなので、周りの演出、配置などがキモなのだが、ハル・アシュビー含めスタッフみんな達者だ。

そして有名なラストシーンにきてようやく友人の言葉を思い出した。
メルビン・ダグラス扮する大富豪の葬式のシーン。棺桶を担ぐ「仲間たち」が次の大統領候補の話をしている。
ぼーっと観ていたのだが、その棺桶が向かう先の墓の形が変わっている。「ピラミッド」のような三角形の墓。そしてピラミッドの上方に「目」のようなものが・・・。
えええええ?まさかのフリーメイソン!

ピーター・セラーズの水上歩行は「キリスト」のメタファーっていうのはなんとなく知ってたが(原題もそんな感じだし)、映画冒頭のOPの曲は「ツァラトゥストラはかく語りき」で、ということは「キリスト」というか「超人」ということになって、えーとこの寓話の意味は・・・。

しかも最後の余韻を壊すようなエンド・クレジットロールのNGシーン(オミットシーン)。あの台詞の真の意味は・・・?

信じるか、信じないかは、あなた次第です(完全になげた)。

DVD(4/19/2015) *再鑑賞

*お気に入りシーン
シャーリー・マクレーンが出ているところは全部好きだが、
ポケットに手を入れてP・セラーズにキスするところ。
B姐さん

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