ミシンそば

アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd Season 第3章のミシンそばのレビュー・感想・評価

3.3
多分だけど、ノクチルを描きたい欲求に忠実になり過ぎた結果生まれた劇場先行の最終章。
これは正直、映画としてはどうかと思う仕上がり方だった。
(批判の意図はないが、ぶっちゃけテレビアニメとして観た方が大分観やすい終わり方だなと思わずにはいられなかった)。

基本的に今章も、アイドルとして一つ上のステージに自身を押し上げるための「守破離」の「破」の段階を描く工程が前半二話。
最初に「ただのファン」呼ばわりしてしまったが色々考えて考えて考え抜いてた和泉愛依を通してストレイライトは「離」に至り、
キャラデザとかの割りに何か地味だなって思ってた園田智代子を通して放クラのみんなも答えを導き出す。

そして櫻木真乃が答えを見つけ出そうとしている様と、スタートラインに立てていないのに「その状態でもある程度出来てしまう」浅倉透との対話と、ライブで締め。
最初に言ったがやっぱり構成は良くなかった(劇場編集版としてやるのに、単純に向いていない終わり方)。
二期は芹沢あさひや浅倉透と言った、今までのアイマスシリーズではあんまり観なかった(全てを知ってるわけではないけど)、“本物の天才”を登場させて、その天才ゆえのズレとか、エゴサーチとかの描写も増えたりで一期に比べて面白くはなってたけど竜頭蛇尾だなって正直感じてしまったのが本音でした。

だがやっぱり、最後の一話で「まず自分がアイドルであると言う実感を持つことが出来た」ノクチル(主に浅倉透)がステージに上がった時に、後方腕組面で「それが、アイドルの見る景色ですよ」って心の中では呟きました。