ダリオ・アルジェント・オールナイト3本目。真夜中に観るインフェルノ。ウェーイ👍
大傑作サスペリアからゾンビ(78)の製作を挟み、世界中のホラー映画ファンの期待を受けて公開された事は想像に難くない本作。
しかし、バキバキにキマッたアートムービーでもあったサスペリアに較べると、当時の世界的なスプラッターブームに応えるかの様なゴア描写、グロ演出により依った即物的な印象がどうしてもしてしまう。
サスペリアにおいてはあくまで添え物的だった設定やプロットも、本作では腑に落ちようとしたストーリーテリングが却って凡庸で作品世界自体が矮小化してしまっている印象。本作の黒幕の脱力するようなビジュアルが本作を象徴する様です。
やー、説明やオチはいらんのですよーアルジェント先生！こちらは訳わからないまま、とびきり魅力的で美麗な悪夢の世界に耽溺出来ればそれで良いのですーっ！
しかしそれでも、瞬間風速的にアルジェント的快楽ゲージがビンビンにアガるシーンはあり、なんだかんだ愉しんでしまうのですが、ね。
アイリーン・ミラクルの艶かしい肢体にはりつく濡れたシャツとか。ネコちゃんとかネズミさんとか。目ん玉デローンとか。映画史上最も斬れ味の悪いギロチンとか。
どうしてもサスペリアと比較してウダウダいってしまうのだけれど、結論、嫌いじゃないんですよねぇwすいません、やっぱ好きです
