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CURE キュアのtubure400のレビュー・感想・評価

CURE キュア(1997年製作の映画)
4.0
黒沢清監督の映画は、よく宮台真司とかの映画評に登場するわりに一作も見たことがなかったので、意を決して見てみたけれど、意外なほど面白かった。『リング』とかに繋がるような、嫌な感じのJホラー感もなくはないけれども、もっと哲学的で、芸術的だった。どこかDavid Lynchというか、『Twin Peaks』的な感触があった。

ねちこい役者というイメージしかなかった役所広司の演技が素晴らしい。映画自体のテーマはよくわからんというか、謎が多い感じで、後で解説サイトとか読んでなるほどな〜と思う部分も多かったけれども、ラストシーンの余韻の気色悪さは類を見ないものがある。特に大きく人生感を揺さぶられた…みたいな感想とかは、ないかなぁ、と思った。
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