【羽ばたく】
ミュージカルとしては日本でもプラチナチケットと言われたこともある「ビリー・エリオット」のオリジナルだ。
日本語タイトルが「リトル・ダンサー」ってのは変更しても良いんじゃないかと思う。
鉄の女性宰相と称されたサッチャーが首相に就任した時、イギリスは不況の真っ只中で、その中でも炭鉱業は最たるものだったのだ。
ストライキ。
そして、父権主義的。
スポーツと芸術パフォーマンスに対する男女の偏見。
ゲイとの関連性。
子供には様々な選択肢があるはずだと示唆すると同時に、古い価値観に囚われて変わらないことに違和感を示そうとした作品のようにも思う。
両脇に赤い煉瓦の壁がある通りで、ビリーがクルクル回りながら道を進む場面は特に印象的だし、ビリーの父親が駆け抜ける場面も僕は好きだ。
最後、ビリーは羽ばたく。