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ブルータリストのskのレビュー・感想・評価

ブルータリスト(2024年製作の映画)
1.0
長大な駄作である。
建築テーマでしかも主人公はバウハウスで学んでいた設定!ということでものすごく期待していたところを裏切られてしまった感覚。
4時間近くある長さの大半はセンスのない冗長な会話劇に終始していた。
はっとするような美しいカットは長い作品だけに沢山あったが、残念なことに薄い物語とつまらない会話に埋もれてしまっている。
そして、何よりも最大のテーマである主人公の集大成として設計された建築が良くない。架空の建築であるから、ベルリンのユダヤ博物館のような実在の、建築家が練りに練ったブルータリズム建築とは比べるべくもないが、コンセプトが弱く、ボリュームだけの建築と感じてしまった。それはこの映画全体の印象にも通じる。
また、今シオニズムには全く共感できないため、主人公には感情移入できなかったのも辛いところ。似たテーマの作品として、「ある画家の数奇な運命」があるが、こちらの方がずっと良い。
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