トロント国際映画祭にて。
ルカ・グァダニーノ監督がウィリアム・S・バローズの小説を映画化、ダニエル・クレイグとドリュー・スターキーそれぞれが既存のイメージを払拭するような役柄で魅了していた。
後から知ったがバロウズの半自伝的なストーリーとのこと。
孤独でドラッグ中毒で銃に執着する同性愛者リーと街で出会った若者ユージーンの一筋縄ではいかない愛の物語。
リーが話好きの明るい側面はあるものの、序盤からすでに退廃的でズタボロの依存症丸出し。
彼をユージーンが変えることが出来るのか?なんて思いながら見ていたがそんな話ではなかった。
依存し崩壊していくリーを見せられる。
ドラッグ映画でもあるので、サイケなギラギラファンタジーのようなシーンもあり視覚的に楽しいが、やっぱり墜ちていく話なので辛い。
ボンドのイメージからの脱却とか関係なく、ダニエル・クレイグ主演男優賞ノミネートあるんじゃないか?と思える演技、陽気なドラッグおじさんみたいな雰囲気からイチャイチャ姿や墜ちていく姿まで、堪能させてもらった。
退廃的なLGBTQ映画だったが、主演二人の醸し出す濃密な雰囲気にやられた。
濃厚セックスシーンについてはやはり上映後トークの話題にあがっていた。
ところでデヴィッド・ロウリー出てたの気づかなかったよ。単に見落としたかな?