Yuka

天使たちのYukaのレビュー・感想・評価

天使たち(2024年製作の映画)
4.0
この映画を観るまで天使という言葉に意味を見出せていなかった...人に「天使の様な人」と言われても理解しようとも思えなかった。でもこの映画のお陰で理解しようと思えたよ。

天使は自分を犠牲にしてでも他人を守ろうとする、その代償でいつ破滅に陥るか分からない状態で綱渡りをする。そんな危なっかしい人が天使なのかも知れない。でもこの映画はどこまでも明るい映画だと思った。

ゆかならどんな映画を作るの?と聞かれて、どこまでも残酷な映画がいいと単純に思った。救い用のない闇を描きたいと思った。それはきっと破滅したくないと思うあまりに何処かで破滅を求めてしまう自分の弱さを証明したいと思うからかも知れない。自分の身を削り過ぎて落ちたらとことん独りで堕ちる事が美しいと勘違いしていたかも知れない。

天使はこの世に独りじゃない。だから「天使たち」なんだよね?なるとマリアが本当の意味で理解し合って心臓の音が重なった時、一緒に堕ちてまた引き上げてくれる存在を見つけて破滅を拒む姿勢が美しいと思った。何度堕ちても守ろうとしてくれる仲間がいる事を忘れてはいけない。それを拒んで愛さえも忘れれば助けてくれる仲間も離れていくよね...だから愛だけは忘れてはいけない。そう教えてくれてありがとう。

茂が眠くなったという事で1点減点しときます。頑張れゴンゴン監督、君にはできるよもっとやばい映画。というか一緒にやばい映画つくろ
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