退役軍人がヒーローになる作品は数あるが、これは一味違っていた。
そしてマニアック過ぎる。
おそらく、その着眼点を持っていない人には物足りないだろうが、この手の作品が好物の人には必ず響くだろうと思う。
主人公の素性が明確になった時点で緊迫感が倍増する。高揚感が抑えられない。
目的の為に冷静であろうとする姿や、静かな怒りの描写、視点で物語を動かすカメラワーク、うるさく騒ぎ立てないアクション、葛藤、現代戦らしい小道具、どれもイイ。
騒げば緊迫感や面白味が増す訳ではないと実証してくれる作品。
主なネタバレ無しに書くならこの辺りまで。
私個人の好みで言うなら、この終わり方は最高に好みだ。目的を果たす為に戦い抜いた人たちの描写とフェードアウトの相性たるや。
『武器はなし、しかし危険』
(ゲームで言うなら、メタルギアソリッドやCallofDutyのModernWarfareシリーズのキャンペーンが好きな人には、かなりオススメしたい。と言うか観た方がいい)
気に入ったついでに言うなら、Netflixやココのサムネが残念なことになってる。コレじゃあ、あゝまた見慣れたガンアクションの焼き増しか?と思われかねない。そうじゃないんだ、この作品は。