凛葉楓流

男性・女性の凛葉楓流のレビュー・感想・評価

男性・女性(1966年製作の映画)
3.5
(YouTubeの英語字幕で観ました……すまん、ゴダール)

主人公の顔つきが、どことなくハーヴェイ・カイテルに似てるせいか、スコセッシの『ドアをノックするのは誰?』のワンシーンなのではと錯覚する瞬間が幾つもあった。同作のように鮮烈なショットでカマしてくる割には、それほど強く印象に残るものは少ないような気もするけど。
多分、彼の下劣な感じ(コインランドリーのシーンとか)が、スコセッシのイタリア移民ぽいというか。


何かしらの反復が行われていることは分かる。
序盤の主人公とブリジット・バルドーの対話が後半で繰り返されてる他にも、落書きも反復されている。
どこまで続くんだ?というロングショットが二つ連続する(カフェで席を変えまくる場面と娼婦?と写真を撮る場面)際に、そのショットの終わりに音楽が流れ出す、というのは意図的な反復。
だけど、その意図が分からない!

あとタイトルが『男性・女性』というのもなんかなぁ。男性の嫌な部分がひたすら出てくる割に、女性のミステリアスな面が強調され過ぎている気がする。
凛葉楓流

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