凛葉楓流

吸血鬼ノスフェラトゥの凛葉楓流のレビュー・感想・評価

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)
3.7
吸血鬼なのに、噛まれた人間が吸血鬼になり、十字架と聖水でやっつけるというものではない。
完全に疫病のメタファーとして(こんな分かりやすいメタファーがあってたまるか、という感じだが)描かれている。

男が窮地に立った時、妻が必死な形相でもがき苦しむ。モンタージュとしては、どう見ても2人は向き合っているようにしか思えないのだけれど、2人は全く別の場所にいる。映画文法からの"ズラし"がすでに行われていることの驚き。
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