ほっこ

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWNのほっこのレビュー・感想・評価

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)
4.1
ボブ・ディラン初心者ですみませんと思いながら鑑賞。
本作は無問題でした、彼の魅力を隅々まで掬い取ったティモシーがそこにいた。
ビジュアルは勿論、歌唱シーンや佇まい迄、役者としての技術を降り注いだのがわかる再現力に拍手!

ディランの音楽性はふわっとしか認知してなかったけど、改めて気づく。
歌詞というか、詩の魅力が凄い!
彼の脳内で紡がれる言葉選びやメロディが、激怒の時代を走り抜ける事で色濃く融合されている気がした。

そして個人的に刺さったのは、エル・ファニング演じるシルヴィとのシーン。
爽やかな青春と失望に対峙した二人が堪らないし、エルの演技の繊細さが至高で美しかった!
自由奔放なディランに寄り添う忍耐を備えるには、人生何周したらいいの?笑
とはいえシルヴィはディランにとって、唯一無二の存在だったと思いたい。

(備忘録)
時々作品や演者に影響されてしまう自分。
GQインタビューで、ティモシーは最近夜のNYをバッドマンのように彷徨ってるらしい。何それかっこよ!
そして夜食はサンドイッチを食べたらしく、それは真似できると思い夕飯にすると決めて帰路に着いた。笑
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