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ラストメッセージ “不死身の特攻兵” 佐々木友次伍長のeigajikouのレビュー・感想・評価

4.0
シネマヴェーラ「家族たちの戦争」(戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭共催)にて。
2021年8月15日にテレビ朝日で放送されたものの完全版。
特攻美化の傾向に抗う貴重なドキュメンタリー。
上映後トーク:上松道夫監督、鴻上尚史さん、御手洗志帆さん(本映画祭主催者、本作制作補&撮影)鴻上さん『不死身の特攻兵』と本作の数々の裏話に驚いた。

《2021年/98分/カラー/デジタル/監督:上松道夫
/制作補:御手洗志帆/撮影:那須雅人、濱野実、安達真、上松道夫、御手洗志帆/音声:阿部裕司、松澤
.聡
ナレーション:徳重聡、星野知子
上官の命令が絶対とされた戦時下で「死んで来い」
と9回”特攻出撃”を命じられ、9回とも生還した兵士がいた。佐々木友次伍長21歳。陸軍最初の特攻隊「万柔隊」操縦士。二度も敵艦船に「突入」「戦死」と報じられ、「軍神」扱いされたが、奇跡的に生還した。「十死零生」の特攻攻撃から、佐々木伍長はなぜ生還できたのか?死の半年前、本人が病床で自らの特攻体験と思いを語った、まさに「遺言」ともいえるドキュメンタリー》映画祭リーフの解説より
《太平洋戦争末期、特攻隊として9回出撃を命じられ、9回生還した伍長がいた。その佐々木友次さんが2009年に亡くなる半年前に病床から語る、生々しい真実。人間の命を命中率で考える上層部、戦死と発表された以上は「何が何でも死んでこい!」という理不尽、真っ先に逃げ出す上官、「志願」の実態・・・。国のために「自分が無くなってしまう」ことの怖ろしさは、同調圧力の空気が
漂う今の社会への鐘でもある。(解説:若井信二)》シネマヴェーラプログラムNo.297より
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