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『FC スカヴァティ 赤から紫へ』に投稿された感想・評価

ヨコハマ・フットボール映画祭2024で上映されたドキュメンタリー映画。同映画祭のYFFFアワード2024を受賞している。

作品の舞台は韓国・安養。この街を本拠地としていた安養LGチーターズはKリーグ優勝を果たす強豪チームであったが、2002年の日韓W杯に利用したスタジアムがあるソウルに本拠地を移転する(現在のFCソウル)。

愛すべきクラブを失った地元のサポーターたちは抗議運動を経て市民チーム・FC安養の創設に尽力。スタジアムに戻ってきた新チームの応援を通じて、彼らは自らのアイデンティティを取り戻していく。

本作は、監督が生まれ育った安養の街の物語であり、街とサッカーを愛するサポーターたちの物語である。劇映画で作ることの出来ない彼らの生の言葉・情熱に胸が熱くなり、同じように地元のクラブを応援する立場である自分にはグッとくるものがあったと思う。

サポーターにとってサッカークラブは、地域における自分の居場所であり、自身の感情を熱くしてくれる存在だった。そうした存在が突然奪われたことの喪失感は、図りしえないものだろう。だからこそ、大切なものを取り戻した彼らは応援できる喜びを「スカヴァティ」(極楽)という言葉に込めて歌うのである。今そこにあるサッカー、選手たちのファイトを労う姿勢には胸を打つものがある。

また、個人的に1980年代以降の韓国プロサッカーの歴史は興味深いものであった。

1985年のメキシコW杯アジア最終予選で日本代表に前に立ちはだかった韓国代表チーム。当時の韓国では既にプロ化が進んでおり、この両国の環境差と結果がJリーグ創設に繋がったというのが日本サッカー史観であるが、本作では韓国側の事情を伝えている。

1980年代に政権を握った全斗煥政権は、民主化運動から国民の関心を背ける観点からに「3S(Sport、Sex、Screen) 政策」と呼ばれる開放的な大衆文化政策を取られており、現在のKリーグに繋がるスーパーリーグが1983年に創設された。

ただし、プロリーグではあるが所謂集中開催方式かつチーム名を冠する企業チームの様相を呈していたそうで所謂ホームタウン・サポーター文化とは程遠いかたちでスタートしていたそうだ。その後、ホームタウン制度の導入、インターネット普及に伴うコミュニティ形成と応援方法の模索、そして日韓W杯開催を通じてサッカーが国民的関心事に繋がったとなる。我々が当時見た韓国の熱狂の背景にはこうした過程があることを理解する。

先輩ながら日本に似た経緯で文化を形成してきた韓国プロサッカーであるが、副産物として地域とともに歩んできたクラブを首都に移転するという大きな過ちを起こすことになる。
ヨコハマ・フットボール映画祭での上映に際して、試写の上レビューを書いた。面白かった。
https://note.com/nega9clecle/n/nba0c3f2cf843
ヨコハマ・フットボール映画祭2024にて鑑賞。
『パーティー51』トゥリバン闘争と並べて見たい市民による闘争の映画。

全斗煥政権になり、独裁者が国民の関心を政治から逸らすための3S政策(スクリーン、セックス、スポーツ!)の一環?としてプロサッカークラブが創設されていき、やがてKリーグに繋がっていく。
当初はただ単に大企業のサッカーチームを社員が応援しにいくようなシーンも、やがて地域密着やパソコン通信の普及により、2002年の日韓ワールドカップのような国民的盛り上がりへとなっていく。

そんな中、工業都市の安養(アニャン)にあるアニャンLGチーターズのファンは、ある日海底での溶接をテレビで見て、発煙筒での応援を思いつく。
ここからは狂ったサポーターたちの乱痴気騒ぎが続く訳だが、2002年のワールドカップを機に、同チームはソウルへの移動を宣言、そこから彼らの闘争が始まる。
当初は試合の妨害に始まり、市長候補へのプレゼンを経て、遂に市議会での議題に上がるも否決。
座り込みを経て、市民団体としてのプロサッカーチームが遂に誕生していく。

とにかくそのサポーターの狂いっぷりが面白い。下手に敵に回しちゃいけないような狂気の目でブチ切れだしたりと、その熱狂っぷりが羨ましくなる。

大企業の意向で市民の生活から奪われてしまった地元チームを、他ならぬ市民たちこ手でもう一度作り直す。
その姿勢に感動。
全国各地の映画館だって苦しい状況な訳で、市民たちの力で応援できないものかと考える。