まずはじめに
愛ほどまでに尊いものは無い。
離婚するほどにまで至った相手でも
愛は心の底には残っているもので
再び会うと初心の懐かしく心地よい
愛おしい気持ちが戻ってくる。
何度繰り返しても、結末は変わらないが、
経過は変えることが出来る。
お互いを想いあったからこそ、
辛く離れていた15年間から
幸せに満ち溢れた15年間という過ごし方に
変化があった。
カンナの救いたいという気持ち。
かけるの幸せにしたいという気持ち。
運命の赤い糸というものは本当にあって、
必ず誰かと結ばれているのだな、
何度人生を繰り返そうとその人なのだなあと
胸が熱くなる。
かけるがかんなに向けて書いた手紙の
「寂しいという気持ちは愛から来ている」
「こんなにも好きが積もった」
「結末は変わらないけれど、カンナと過ごせた15年間は幸せだった」
という言葉たちは本当に素敵で
グサグサとくる。
好きな人の靴下を履いて、仕事終わりに
アイスを食べながら帰り、食卓を共にして、
同じベッドで寝て、そんなたわいも無い日常こそが幸せだなあ、。
タイムトラベル中にも、
「パン屋を2人でやろうということは、ブロポーズと同意義、2人の未来を想像してしまう」
「これ以上ドキドキさせないでください」
という名言を繰り広げてくれた。
松村北斗の表情にも釘付け、、、
2度目の婚約をし、チャペルのシーンでは
キスをしようとするかけるに、
何年もなかったからと拒むカンナに対し
「僕だって初めて」というシーンは
まさに名シーン
若い方のカンナとちゃんと出会い
リビングで「結婚しよう」と言うと
「まだ付き合ってひとつきしかたつてないのに!?」というが、
ああ、15年しかないと分かっていることと、
この人とならずっと幸せでいられるということが彼の中ではわかっているからこその
行動なのだと感じた。
なんてったって29歳でファーストキスな
古生物学研究してるうぶい男ですぞ。
大切な人を思う気持ちを見失わないように、
生きていきたい。
坂元裕二さんの作品は本当に素敵である。
ただ、毎回失敗してしまった先のパラレルワールドではどんな未来が待っているのか?
最後チャペルでハグをする時には、
カンナに着いていたはずの指輪は消えていた。その先のかけるの未来は輝かしいものだが、カンナはどうだったのだろうか。
タイムトラベル系は正直ありえない話だと思ってしまうが、それでも本当に素敵な
稀に見る最高な映画であった。