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殺しのゆのレビュー・感想・評価

殺し(1962年製作の映画)
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ある娼婦が殺される事件が起こり、その時間帯その場に居合わせた容疑者ひとりひとりの証言と、その回想によって構成される作品。ザ・シネマで観たんだけどあらすじ紹介で『羅生門』からの影響が指摘されてて、たしかにイタリア版羅生門って感じした。容疑者それぞれの回想を映像にしてるので、当然ながら見る・見られるの関係も毎回変わるし、同じ場面を違うアングルで撮ってるのが面白かった。事件にならなかったにしてもわりとみんな誰かを食いものにしようとしてて、最終的なテーマを貧困にするあたりいかにもイタリア的なリアリズムだなと思った。
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