あー

殺しのあーのレビュー・感想・評価

殺し(1962年製作の映画)
3.3
ちょーッッッ!!
これピエル・パオロ・パゾリーニ原案!?
ベルトルッチの処女作との事だが、
パゾリーニでも観てみたかったーッッッ!


ナチス収容所の後に、なんつー
タイトル観てしまったんや...。
タイトルの力強さで鑑賞。

しかし中身は力強さはそない無し。
むしろアンニュイ⁇

ある女性が殺されている場面から始まる。

その晩、その公園にいた容疑者達の
事情聴取で話は進んでいくのだが、
夜に何故その公園にいたのか昼間の
全く関係ない出来事だけがつらつらと
語られていく。

公園にきたカップルがいちゃいちゃ
している間に仲間と鞄を窃盗する青年。

高利貸しの女から金を巻き上げ、
別の女性とも付き合う二股ヒモ野郎。

女性に飢えてナンパしまくるが、
ひとっつも成功しないニヤニヤ兵士。

なんぞ設定?いつも裸足に
木のサンダルを履いている
カコンカコン男。

お金がなくて女の子達からパンを
貰って夢中で食べる少年2人組。
この子らは純朴そうなんやけど、
じきに鞄を窃盗する青年達みたく
なる日がきちゃうかもしれない。

誰が犯人なのかは、最後まで観ないと
ほんまにわからんくらい昼間の関係の
ない話がほぼ。なので、ジリジリと
迫りくるサスペンスさは無く、
むしろイタリアの暮らし。を
実は語っているのが本筋だと思う。


みんなに共通しているのは、
どしゃ降りの通り雨に当たった。
そしてあの晩公園にいた。って事だけ。

1人1人の語りの間に大雨が降り、
そしてその途中途中に殺された女性の
夜までの時間の部屋で支度している姿も
挟み込まれる。

んー。こちらはハマらんかったが、
寝かせてみるとじわじわくるかも。
あー

あー