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殺しのmのネタバレレビュー・内容・結末

殺し(1962年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

『ベルトルッチの羅生門』(厳密には異なる)

ネオレアリズモ的な題材や若者たちの描写等は、原案がパゾリーニという要素が大きいのではないかと思う。

ミステリーとしては荒削りではあるのだが、滑らかな移動撮影による空間の創出力は、デビュー作にして光るものがある。例えば、高架橋下の乾いた笑いが誘発する引きの何ともいえぬ美しさ。

冒頭部、橋の上で新聞紙の断片が風に舞うショットには、後の『暗殺の森』に通じる印象を受けた。
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