不老不死の男を配信している動画配信サービス

『不老不死の男』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

不老不死の男
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

不老不死の男が配信されているサービス一覧

『不老不死の男』が配信されているサービスは見つかりませんでした。

不老不死の男が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM

『不老不死の男』に投稿された感想・評価

 怪奇映画の殿堂、英国ハマー・プロによるSFホラー。
 女性の子宮から採取した腺を特殊な施術で自身に移植することで104年間生きながらえてきた男の犯罪劇です。基が演劇なので結構込み入った話になってます。
 コツコツとサスペンスを積み重ね、なかなか面白い展開を見せますが、さてどうなる?というところで一気に話を終わらせます。ここはもうホント、良くも悪くもハマー・ホラーのそれなんですよね。

 主演がアントン・ディフィリング、ハマー・ホラーでおなじみのクリストファー・リーとヘーゼル・コートが助演です。その他キャストにハマー・ホラー好きにはニヤリとする面々が次々に登場します。

 因みにリーが演ずるピエール・ジェラード医師ですが、面白いことにリーは本作直後に作られた『恐怖』(1960)で同姓同名の医師として登場します。まあ別人ですが、脚本が同じジミー・サングスターなのでちょいとしたお遊びなのでしょう。性格付けもほぼ同一人物然とした善人でありました。

 バレ・リンドンの戯曲の映画化作品『The Man in Half moon street 』(1944)のリメイクで、その基はオスカー・ワイルド作「ドリアングレイの肖像」だとか。ハマーでドリアン・グレイをやってたんですね。
英ハマーフィルムのドリアン・グレイ的モチーフのホラー。女性の子宮から採取した臓器を移植しては若さを保ち生き続ける男…という美意識高いホラー。
臓器移植の時期には不安定になり、急速な老いを見せる様子がホラー的見どころ。特殊メイクと照明で為されるホラー。老いた状態で人を襲うと何故か火傷的な痣が出来るのがハッタリ感ある。
急速に老いる以外にホラー要素がないとも言えるが、若さと命への執着が生む狂気がサスペンスを高める。戯曲の映画化なので、ほとんど会話劇な印象。主な舞台もほとんど室内のため動きは少ないけれど、19世紀イギリスを舞台にしたクラシカルな衣装や調度品の美しさが魅力。主人公を含む三人の医師たちのモラルも興味深く。さらに端役の医師も面白い。
主演のアントン・ディフリングのクセのある美男ぶりは好みが分かれそうだけど、当時43歳くらいにも関わらず肌ツルツルの若々しさが役に合う。妖しいおデコ。
2番手の2枚目役をクリストファー・リー。珍しい感じがする…けどドラキュラも2枚目役といえばそうとも言えるし。なかなか素敵な佇まい。
ヴァイス教授役のアーノルド・マーレとルグリ警部フランシス・デ・ウォルフも良い雰囲気。
ヒロインはハマーのみならすAIPホラーでもおなじみのヘイゼル・コート。ちょっとアーレン・ダール風。ヨーロッパ公開版ではトップレスがあったのだとか…。
ヘイゼル・コートのトップレスは日本版dvdでは見れないけれど、アントン・ディフリングが胸を開けクリストファー・リーの前で手術台に寝そべる様子は、デフィリング本人が同性愛者なので何やら意味深な感じ。
ハマーフィルムの日本未公開作品です。元々が舞台劇なので室内での会話が多くて、話す内容が難しいのでサラリと流す見方は難しいですが、それでも頑張って着いていくと、パリで開業する若き医師が実は若さを保つためにある秘密を抱いているというホラーSF的なサスペンスです。

監督はテレンス・フィッシャー、主演は『テレマークの要塞』や『荒鷲の要塞』でのナチ将校役が印象深いドイツ出身のアントン・ディフリングです。ハマーの『フランケンシュタインの逆襲』やAIPのポー三部作に出演したヘイゼル・コート、ハマーの常連クリストファー・リーが共演しています。

主人公のハンサムな若き医師ジョルジュ・ボネはある人物の到着を待っています。彼は趣味の彫刻のお披露目パーティーを開いているのですが待ち人の到着が遅れたためにパーティーを急に中止します。彼は帰らなかった彫刻のモデルの前で不気味な姿に変身します。

ここから徐々にジョルジュの秘密が観客に暴露されていきます。ジョルジュが待っていたのはドイツの老医師で知人のヴァイス博士でした。博士に早く手術して欲しいと懇願するジョルジュ、しかしヴァイス博士は脳卒中による右手の不自由さを理由に断ります。ここからラストまで、ジョルジュの焦りに基づくジタバタした行動が描かれます。

ハマーフィルムらしい低予算の即成映画ではありますが、かなりの佳作です。見どころは主演のアントン・デフリングの熱演、バーナード・ロビンソンのセットの完成度の高さ、ジャック・アッシャーの照明含めた撮影の巧みさ、ジミー・サングスターによるハマーらしい脚本の始末の付け方等々だと思います。

日本で劇場でもテレビでも公開されていなかったのが不思議ですが、今回DVD化されたのは嬉しい限りです。