前作は映画館で鑑賞。長いと聞いていたものの個人的にはすんなり楽しめ、本作は残念ながら映画館での鑑賞を逃してしまい、円盤鑑賞に甘んじました。ただ、それもまた良しだったのか?これを映画館で半強制的に鑑賞>>続きを読む
ポーの小説というのは「寝ている間に埋葬されたらいやだなあ」とか「こんな拷問器具があったらいやだなあ」といった、彼自身の妄想がベースになっていることは知られてますが、無論、振り子ギロチンなんか実在しな>>続きを読む
私は現在56歳でモノづくりの末席を汚している身ですが、本作に関しては予定調和が過ぎるように思え、特にクリエイターとして心の琴線に触れることはありませんでした。京アニ事件の鎮魂歌なのでしょうか?
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前勉強無しの完全初見、プロジェクターでの鑑賞です。
演劇とミステリーのメッカ(?)でもある英国の、今となっては古いのですが、狂ったように緻密な脚本でした。
2時間超えでローレンス・オリヴィエ、>>続きを読む
メル・ブルックスの手により『ヤング・フランケンシュタイン』(1974)から実に20年の時を経て作られたドラキュラ映画のパロディ。
良くも悪くもギャグがベタ過ぎで昔懐かしいコント番組を観ているかの>>続きを読む
おそらく、日本で最も認知度の高い日本未公開映画。現存する吸血鬼映画の最古のもの。ドイツ表現主義映画の代表的な一本とはいえ、『カリガリ博士』(1920)以降の映像演出の発達凄まじく、わずか2年足らず、>>続きを読む
亜流ではありますが、ドラキュラ映画らしいドラキュラ映画だと思います。怯える村人、山の上の古城、女吸血鬼、不気味な召使、凶暴なコウモリと、吸血鬼映画に必須な演出がてんこ盛り。ご存知クリストファー・リー>>続きを読む
首に針を刺して神経を麻痺させて意識ある状態で体を引き裂くという、スズメ蜂のタランチュラの殺し方を模した連続猟奇殺人のクライムストーリー。今から観れば非常にシンプルなサスペンスなれど、何にせよエンニオ>>続きを読む
無声映画時代の名優ロン・チャニーの伝記を、ヴォードビルで鳴らしたジェームス・キャグニーの豊かな表現力で描いていきます。
私はもともと古典怪奇映画のファンなのでチャニ―親子は馴染み深い。メディアを>>続きを読む
語るのも俗なほどに、観て、聴け、というドキュメンタリー映画。
『ジョーズ』(1975)からそろそろ半世紀、『スーパーマン』といえばいまだにあの曲。『帝国軍のテーマ』もお馴染みの曲になりました。>>続きを読む
サスペンスドラマという大ジャンルのパロディで、大ネタ小ネタてんこ盛りです。
「マリアは殺人犯じゃない!」その理由は「美人だから」という大バカ推理ですが、これが大犯罪を暴いていくことに。
本>>続きを読む
日常会話に1つ小さな衝撃を与えたら物語はどう転がっていくのだろう?という演劇でいうところの「エチュード」の積み重ねで話は進み、淡々としながらも2時間という時間が全く気にならないほど飽きず、まだまだ観>>続きを読む
怪奇映画の殿堂、英国ハマー・プロによるSFホラー。
女性の子宮から採取した腺を特殊な施術で自身に移植することで104年間生きながらえてきた男の犯罪劇です。基が演劇なので結構込み入った話になってます>>続きを読む
大好きな映画なのですが少々わかりづらい。
70年代後半からのSF映画ブームに遅れて公開されていますが、そもそもは70年代前半の『ポセイドン・アドベンチャー』『タワーリング・インフェルノ』等のパニッ>>続きを読む
1983年当時の価値観からしても少々パンチに欠けるものの、「人はこうあるべき」というメッセージ性をそこはかとなく残す訓話集です。多少語弊が有りますが、主人公の軽率な行いが基で起こる怪異譚で、結果とし>>続きを読む
世界映画史的にもギフテッドともいえる傑作。一見ブラム・ストーカーの原作とは大きく違うように見えるも、実は原作の面白いところを抽出し、物語から登場人物にいたるまで無駄を極限まで排除してコンパクト化した>>続きを読む
『ピンクパンサー3』のドレフュス(ハーバート・ロム)の元ネタがコレです。
怪奇映画の殿堂、英国ハマー・プロによる作品。もともと怪人役にはケーリー・グラントが予定されており、そのため脚本もそのイメ>>続きを読む
大好きな映画です。チャップリンの生涯を、ダイジェスト的とはいえ、重要なポイントをキッチリ抑えた良作。自伝で伝えられる有名な逸話を実に簡潔に無駄なく、且つ、豪華に描写。チャーリーと交流があったお歴々の>>続きを読む
戦前の怪奇映画と言えばユニバーサル・ホラーだけど、実はファミリー向けで子供でも観られた作品群。対してパラマウント・ホラーはどうだったのだろうか?本作に先駆けた『ジキル博士とハイド氏』(1931)とも>>続きを読む
数多いジキルとハイド物映画は往々にして役者が己の実力を過信して善悪を演じて失敗するのが常ですが、本作は初期作にして数少ない成功作と言えましょう。この映画の偉いところはジキルとハイドがくっきりとした善>>続きを読む
『ミイラ再生』(1932)のリブートというよりは同社(ユニヴァーサル)の『ミイラの復活』(1940)と『女ドラキュラ』(1936)を合わせたような物語で、トム・クルーズはさしずめミイラ・シリーズの探検>>続きを読む
怪奇映画の殿堂、英国ハマー・プロによる『紀元前百万年』(1940)のリメイク作品。人形アニメの巨匠レイ・ハリーハウゼンによる特撮で有名なれど、ハリーハウゼンの作品としてはチト落ちる。恐竜特撮が物語の>>続きを読む
H・G・ウェルズの原作を損なうことなく、誠に楽しくエキサイトできる特撮大絵巻です!これは観ておきましょう!
監督は『フランケンシュタイン』(1931)『フランケンシュタインの花嫁』(1935)『>>続きを読む
いつ見てもギャグの滑り方がきついっスね~。笑かそうという魂胆が透けて見えて嫌なのです。メル・ブルックスの映画としてはこれまでになく薄っぺらい。
ブルックスのコメディはローカル・ネタが難しい。本作で>>続きを読む
ユニバーサル社による『魔人ドラキュラ』(1931)のリメイク作品。
公開当時、最先端だったレーザー光線を演出効果に採用した事で話題になった作品でしたね。メロドラマ風と言われがちですが、ドラキュラ映>>続きを読む
怪奇映画の名門ハマー・フィルムによる狼男映画。呪われた宿命を以て生まれた男、レオンの悲劇。クライマックスまで怪物の全貌を見せないという、怪物映画では失敗しがちな手法ではありますが、途中、怪物映画であ>>続きを読む
ブラム・ストーカーの原作を知古だった俳優ハミルトン・ディーンが脚色し、米英で大ヒットを記録した舞台劇をベースに映画化されたもので、当時の舞台演技をしっかり堪能できる資料的価値の高い映画です。公開当時>>続きを読む
好きか嫌いかといえば好きな映画なれど、アルジェント風味の抜けたアルジェント映画という感じは否めない。色々過去作の焼き直しや他映画のオマージュを盛り込んでいるものの、ことごとくしくじってますな。首切り>>続きを読む