kazマックスグローバーレッド

goのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

go(1999年製作の映画)
3.7
心温まるクリスマス映画が続いたので刺激的なクリスマス映画も見たくなる。イヴの夜に若者たちの3つの話が絡み合うポップなクライム群像劇。

1994年『パルプ・フィクション』公開以降 大量に作られたスタイリッシュな犯罪劇で俗に言うタランティーノ症候群映画の数々。そんな中でもホリデーシーズンの一夜に起こる3つの騒動にヤクの取り引きとオトリ捜査が絡むこの映画は『フォー・ルームス』+『トゥルー・ロマンス』で、最もタランティーノを意識した粋な小作に仕上がってます。

逃走するや いきなり車でハネられたり、ヤラれたであろう男。ジミーの家に寄って明け方のダイナーで朝食したりとそれはもう『パルプ・フィクション』の世界観。そもそもサラ・ポーリーの顔がユマ・サーマンに似てるしね。『バロン』で前歯の抜けたお子ちゃまだったサラちゃんは同じくバロンでヴィーナス役の先輩女優ユマ・サーマンに憧れて似たような映画に出たのかな。


共演者で少しだけ出てたメリッサ・マッカーシーが若かったのに対して『プリズン・ブレイク』のマホーンは全然変わってなかった。出てくる車のロードスターは懐かしいし、アムウェイって商法も昔あったな。今の時代にアムウェイのこと知ってる若者はいるんだろうか??

エンディングテーマにノーダウトの「New」を持ってきたのもポイント高い。監督は『オール・ニード・イズ・キル』のダグ・リーマン。ちょっと前までこの人とバズ・ラーマンがごっちゃになっていた。サラリーマンとゴリラーマンみたいなことね。