北野武 監督・脚本・主演を務める最新作
「暴力映画におけるお笑い」をテーマに制作されていて、60分の短い作品のなかで前半はバイオレンスドラマ、後半は"スピンオフ"という名のセルフパロディのストーリーコントになっていて、スピンオフの中で前半の伏線回収もある構成になっている。
正直ビートたけしとしての笑いは昔よりキレがなく、たけし以外の役者陣も含めてのおふざけのNGシーン集みたいな部分は笑えなかったし半分スピンオフに肩透かしをくらった感じがあった。前半が短すぎてバイオレンスとしての撮り方とかも深みが感じられず内容も平面に思えて、もっと前半に重きを置いて、割合が多かったら良かったなと思ってしまったのは私だけだろうか？
配信として気軽にお茶の間で見られることを意識して作られているらしく、途中SNSの書き込みが流れる演出とか、北野武としての実験的な作品なのかな。
それともTV番組でも映画館で観る映画でもないネット配信の作品への皮肉が込められているのか、監督の意図や想いが知りたくなった。
お笑い芸人の錦鯉の長谷川雅紀さんがヤクザの親分として出てきて、背中に錦鯉の刺青が入っていたのは個人的に印象的だった。笑
