殺し屋ねずみの任務を、全く同じ構成で前半シリアス、後半コメディの異なるトーンで描き分けた実験作。アマプラ限定配信。
評判通り、映画のトーンを前振りとしたコント。ハードルを下げていたこともあってか思ったよりは楽しめた。そもそも往年の柳島克己や久石譲らの時代の北野映画にあったような情緒感がないことは分かっていたし。ギャグのトーンも真剣なのでやりすぎてなくて思ったよりは笑えた。
とはいえ、コメディもシリアスもひたすらゆるく説明的。空気感も弛緩しまくっていて配信じゃなかったらキレてると思う。「時間調整」なんてギャグが入るくらいだし、どこまでも配信向け(にしては舐めてるが)ということなんだろう。
それでも、やや食い気味の編集や銃殺の突発感、死体を棒立ちで眺める冷めた撮り方は健在で、この辺りの感性は流石だなと感じた。