家出少女が様々な人間と遭遇＆逃走した末に怪しい美術収集家に捕まってしまう日本未公開＆未ソフト化のエクスプロイテーション系エロティックサスペンス。

暴力的な兄の車から主人公である少女が逃れ結局また捕まったと思いきや、直前に兄が挑発した黒人ブラザー達の車がやってきて助かったかと思えば今度は彼らに捕まりそうになり何とか逃れる・・という先が読めない冒頭から目が離せず。

その後黒人女と出会い意気投合するも今度はその女が車に乗せてくれたおっさんを脅迫し始め、少女も流されるようにそれに加担。結局金を手に入れると女は少女とおっさんを放置し逃げるのですがその間と後には拘束したおっさんの周りでBGMに合わせストリップしたり逆レイプするのがなんともエクスプロイテーションらしい。

すると今度はレズの画家と出会い、彼女の絵のモデルをしながら共同生活するわけですがだんだんと画家の束縛癖が垣間見え、ある日侵入してきた泥棒の男を匿ったことで衝突、美術展で知り合った美術収集家のもとへ逃走・・という流れ。終盤彼の家に招かれた画家が収集家が少女を束縛してると知るや「彼女を解放しなさい！」と言う所は所謂おまいうで笑ってしまうし「顔のない眼」的要領で少女と同じく檻の中に居た動物達を開放し一石二鳥で迎えるエンディングはあっさりとしてるものの、ペット化してると思われた少女の方が彼らより一枚上手と証明され痛快。

ウーマンリブが叫ばれていた70年代当時の時代をふまえると、収集家の根底にあるのは男性並の地位を得るようになった女性達に対する憎悪と男尊女卑で、エンディングの少女の姿はそれを真っ向から否定するウーマンリブ（＝女性解放運動）を体現している・・というのは深読みか。エクスプロイテーション（搾取）映画で女性が搾取されるのを批判するというややこしさも魅力か。

そんな事を気にしなくても、少女演じたキャンディス・ライアルソン（ジョー・ダンテ監督のデビュー作「ハリウッド・ブルバード」のヒロイン役が有名かも）のショーパン姿は魅力的だしトップレス姿を何度も披露してくれれば男の視線でムチムチした太ももをじっくり映したりガーター付きビスチェで誘惑したりと眼福で、画家を演じたジョーン・ブラックマンも裸エプロンになってみたりホルターネックのトップスで大人の魅力を放っています。

他にも登場する70年代らしいお洒落な衣装や檻の中のカラフルなシルクのベッドも印象的。ブルーレイ版を購入したらDVDのディスクも入った2枚組でした！

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谷間露出激しめの金髪娘がヒッチハイクしながら、強盗の幇助をしたり逆レイプしたりレズ(かバイ)の絵描きに囲われたりしながら自由を求めつつ...的なゆるめの103分。ペットといえば犬、犬好きには耐え難い描写が有るので要注意。ロケも屋内もよく撮れてるというか、色ノリが良くて見目は飽きないが内容はソコソコ。ラスボスは謎の円盤UFOのあの方。誰もが誰かを所有したがるがそんな奴こそ何かに囚われている、的な。シーンの変わり目毎に挿入される主題歌がやたらと牧歌的で耳に残る。