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ファーゴのーのレビュー・感想・評価

ファーゴ(1996年製作の映画)
4.1
『ラインを超える』
画面を2等分するようにして引かれた車輪の跡
画面下から現れたジェリーは、ゆっくりと歩きかながらそのライン(車輪の跡)を超える。文字通り一線を超えたジェリーを引き金として、その後の衝撃的な物語が展開されていく。ジェリーの決断と心情をグラフィックによって簡潔で鮮やかに伝える1カット。

-TV画面を見つめる人物を正面から捉えるショットが登場するが、こう見ると結構滑稽に映るのが印象的だった。会話をしているはずなのに視線があらぬ方向(TV画面)に行っていてかろうじてコミュニケーションが成立しているといった感じがなんとも面白い。
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