マーくんパパ

誰も守ってくれないのマーくんパパのレビュー・感想・評価

誰も守ってくれない(2008年製作の映画)
3.9
加害者家族の人権問題にスポットを当て、犯人家族も責任の一端があるから迫害されても当然と容赦ないマスコミ追及やネットの誹謗中傷に晒され一生逃げ場のない人生に追い込まれる事の是非を問う社会派ドラマ。高校同級生の亀山千広、この年『ビヨンの妻〜桜桃とタンポポ』『劒岳点の記』と本作併せキネ旬ベストテン3作の製作に携わる神がかりの活躍、敬服します。加害者家族として追い回される中学生妹を演じる志田未来、過去容疑者尾行中に過失で新たな被害者を出した傷を持つ刑事に佐藤浩市、その被害者家族で今は西伊豆でペンション経営する柳葉敏郎&石田ゆり子夫婦とそれぞれ入り組んだ複雑な心情を抱える役者陣が交錯して見応えある濃厚なドラマとなってます。