誰も守ってくれないの作品情報・感想・評価

「誰も守ってくれない」に投稿された感想・評価

要素は、良かった。冒頭の、日常が崩れゆくシーンは秀逸。もうそこだけで、後に控える辛く苦しい展開を想像して涙が出てくる。そういう要素要素は良かったんだけど、ちょっと予告とか煽りとかポスターの映像に集結するストーリーとしては、弱かったんじゃないかなと思わずにいられない。こよる前のこより紐、みたいな。でも、テーマはつらいな。つらい。
ten47

ten47の感想・評価

2.9
誰もが知っているつもりでも知らない物語
すごく家族を意識させられる
序盤のスピード感がよい
ボーイフレンド役に興醒め
もったいない
作品解説サイトより引用

撮影方法として、リハーサル段階からカメラを回し、役者側も演技を固めず自由な動き、台詞で演じてもらい、それを1つのシーンを通じて数台のカメラで何度も撮影し繋げるといった、「セミ・ドキュメンタリー」手法を採用した。

容疑者の家族の人権保護についてのお話。
そのセミドキュメンタリー手法で畳み掛けるテンポで序盤からマスコミの嫌な所が誇張、(いや割とリアルかもしれない)される。

容疑者の家族にも罪はあるか。
連帯責任と言う言葉が映画の中で出てきます。
被害者の家族、容疑者の家族、警察の家族、マスコミの家族と大小描写される中、どう考えるかでこの映画のテーマが見えてくると思います。

犯罪者を形成した家庭環境に問題があると言う意見も勿論あるかもしれませんが必ずしもそうではないはず。
推察だけで判断する事は絶対に間違いだと思う。

こういう映画やドラマに出てくる2ちゃんねるみたいな掲示板やニコニコ動画風の動画サイトによる書き込みには毎度毎度ネットリテラシーについて考えさせられます。
こんな書き込みをするのは馬鹿だと思いますが現実もそんなに変わらない…か。

流行のように盛り上がり傷付けるだけ傷付け風化されていくのは10年経っても変わらないなと。

キャスト陣についてはかなり豪華。
あと短髪の松田龍平のチャラさ加減は新鮮。

色々書いたけど切なさが残る映画でした。
あさ

あさの感想・評価

3.8
犯罪者の家族だから何をしても良いのか。
とても考えさせられる映画だった。

話は変わるけど、最近この映画のことを思い出すきっかけがあった。
麻原彰晃の死刑に対して、確かにこの人のせいで不幸になった人たちやずっと後悔を抱えて生きている人たちがたくさんいるけど、死刑が執行された日に麻原の娘さんのTwitterに「オメデトー」とリプを送っている人がいた。ふるえた。

加害者家族に対するマスコミ、インターネット、警察、あらゆる他者からの社会的暴力。私も気付かないうちにその一端を担っているかもしれないと思うと怖くなった。

「犯罪者の家族」「被害者の家族」として報道されることでまるで中身がない問題に関わっている「モノ」としてとらえられがちだが、「〇〇さん」「ひと」としてとらえることが本当に大切だと思う。被害者の親族であっても加害者の親族であっても、感情をもつ「ひとりの人」であることに違いはない。


私は「人」を取材できる記者になりたい。
何回背筋凍ってんの!ってくらい発する、
「背筋が凍るなあオイ」
という同じ台詞の反復によって、主人公の体感や心理を観客の潜在意識に刷り込ませる演出方法は、すんなり受け入れてくれる人には効果的で、まだ気持ちが入り込めていない状態の人には斜に構えられてしまう、博打のような手法だと思った。

松田龍平の口をあまり動かさない喋り方が、それらしさの役作りか、元々の癖か、どちらにせよハマってる。ああいうキャラクターは主人公にとっても観客にとっても心の拠り所になって結構大事。

佐々木蔵之介の役がラスボス感を匂わせておいて、呆気なく存在がフェードアウトしてしまったのが惜しいところ。

あの年頃で声変わりしてない中坊彼氏はなんともキモイ。

刑事物のサスペンスドラマのようで、実際のところは人間ドラマだった。
誰も守ってくれないの前に誰も見てない。
聴きしに勝る酷さ。
さすが世界の君塚良一。
宮崎駿監督は『風立ちぬ』のメイキングでモブシーンのキャラクター一人一人にも人生があり全て生きた人間である、だから手を抜いてはいけないと言ってましたが踊るやらコレやらは主人公以外の人間・マスコミ・2ちゃんねらー、ゾンビみたいにワラワラ集まって皆同じ表情・同じ動き・同じ事しか言わない、人としての意思という物を持ってない。
人間が書割の「絵」みたいで、こんな映画を作れる人間はサイコパスとか明らかに人間として何処か欠陥があるのだと思う。
たまらなく不誠実で不快だし創作の仕事に関わるべきでは無いと思う。
『踊る大捜査線』でも顕著だったインターネットに対する意味不明な憎悪とも言える悪意と間抜けすぎる無知さ。
ネットやってる奴=2ちゃんの恥ずかしい世界観。
君塚良一の脚本映画って出て来る人間が一人残らずバカしかいないのがスゴい。
やたらみんなで大袈裟に馬鹿みたいに騒ぎまくって、さも大事件みたいに描いてもそれってそんな重要?みたいな。
主人公達を追い詰める為に社会の方を安易におかしくするから無理が出てきて一切リアリティがない。
少年犯罪者じゃなくてその妹を何でこんなに皆で追っかけ回すのか全然わからない。
マスコミは兎に角バカでキチガイで家族も連帯責任やら家族も死ねとか、あんな事いうやついるか?!
ピーピーガチャガチャ鳴るあのパソコンは何年前のモデル?(笑)
こんな映画に賞をやったモントリオール映画祭は信用出来ない。
それと松田龍平の刑事、ピアスした刑事って居るか?
bakuro

bakuroの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

せっかく面白そうなテーマなのに、いろいろと雑。最初はマスコミ批判かと思わせておいて、途中からネットこそが悪者というベタな描写に。世間を焚き付けたマスコミ側は最終的になんか他人事みたいな白々しいこと言ってて、これが皮肉だとしても質が悪い。あとは、「こいつに赤ん坊が」ってのも、まさかこんな陳腐なことを本当にやっちゃうとは。とほほ。
MIKU

MIKUの感想・評価

3.6
ネットから知る情報が多くなった今の世の中。便利だとは思う反面、無い方がいいって思う事も多過ぎて、時々嫌気がさす。

とにかく心が痛かった。出てくる人物それぞれの心の痛みが突き刺さってきて辛かった。

犯罪は許されない。しかし、
犯罪を犯してしまう人格を作り上げてしまったのは何故か?もうそこから始まってるんだと思う。
みんなこの世に生まれてきた時は、誰もが可愛い赤ちゃんだったのにな…

少しでも人の心のSOSに気づける人間でありたいと思った。

そして…
ちょっと言いにくくなったけど
この映画を見たきっかけは
石田ゆり子目当てだった。
やはり、可愛いかった…
容疑者家族の保護って任務が警察にあるらしく、加熱するマスコミや野次馬の批判中傷攻撃により家族が思い詰め追い詰められて自殺する懸念がある為とか

それをテーマにした作品で殺人事件の容疑者として逮捕された兄、思い詰めた母の自殺、ますます加熱するマスコミの報道とネットの誹謗中傷とプライバシーの暴露、そんな状況のなかで、同じ年頃の娘をもつ刑事(佐藤浩市)が容疑者の妹(志田未来)を保護するために各地を転々とするお話

いろいろと考えされられる作品です、被害者家族の思いと加害者家族の思い、自分も含め大抵の人は想像するしかない立場だろうけど、どちらにしてもつらいですよね
ところどころ感動して泣きそうになるし、ずっと緊張感の続く描写で飽きずには見れる

けど不満点も結構多かった、実際こんなことないよね?と
15歳の何もしてない女の子を強面のおっさんで囲んでさっさと吐け!みたいなないでしょー、あるとしたらかなり問題じゃないかなー
タイトルが「誰も守ってくれない」だからだろうけど登場人物みんな酷いし、あの彼氏とかネットの掲示板あたりのシーンはかなりの胸糞
いい人っぽくしてる柳葉、石田夫妻もいまいち印象悪い、容疑者の妹だから出てけって、、、感情の高ぶりから出た発言だとしても母親を亡くしたばかり、何もしてないつらい立場の少女にそんな態度とるの?
劇中でほんとに親身にいい人っぽかったの木村佳乃だけな気が

つまり本当に誰も守ってくれないんです!志田未来が終始かわいそうだった
あと終盤の佐藤浩市のそれが生きるってことだとか語っちゃってるシーンなんかは正直浮いてる、安っぽい、あんなんいらないと思う
>|