しいなどどめ

誰も守ってくれないのしいなどどめのレビュー・感想・評価

誰も守ってくれない(2008年製作の映画)
3.0
人間は、二極化しやすい。良い人悪い人、できる人、できない人。
どちら側に立つかと言うより、どちら側に立たされるか、選べないこともある。
その二極化した間を行ったり来たりすることもある。どちら側かに立ったからこそ、知り得ることもある。
二極化しやすい、なんて言ったが、実際は間で苦しんでいる人の方が多いのだろう。

果たして、犯罪者の家族はどうだろう。加害者でもあり被害者でもある。

一番怖いのは、誰かを罰することができると思っている側のひと。公平のつもりで、悪意を正義と振りかざす。そもそも罰することができると思っているひとほど、自分の罪悪に疎い、もしくは敏感で隠蔽したいと思っているのだろう。

傍観者が狂気に満ちている、そんな印象をこの映画から得た。