のわーる

アット・ザ・ベンチののわーるのレビュー・感想・評価

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)
4.5
会話が中心のワンシチュエーション映画。オムニバスだけど登場するベンチはひとつ。テーマもなんとなく共通している。

各話で違うのは登場人物とジャンル。1話と5話は幼馴染のラブストーリー、2話はコントみたいなコメディ、3話は姉妹のヒューマンドラマ、4話はまさかの展開。

アドリブのような会話の自然さ。でも会話だけでこれだけ惹きつけられるのは単に演技が上手いだけでなく、それぞれの役に合った役者のパーソナリティが生かされているから。

魅力的な人ってずっと見ていても飽きない。外見的な美しさだけでなく、ちょっとした表情や所作にドキッとする。

ベンチの良さは肩を並べて座るところ。同じ景色を見ながら話すと、共感しやすく意見がまとまる気がする。面と向かうと話しにくいこともあるし。相手の反応が見たいときは横を見ればいいだけ。

演技のベースにある役者の人間力が見えてくる。仲野太賀と広瀬すずの会話の世界観が素晴らしかった。2話目のコントはめちゃくちゃ笑った。
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