偶然が重なって事件に巻き込まれるが、さらに偶然が重なって危機を乗り越えてゆく。
ビル・マーレイの演技が素晴らしい。滑稽なのにめちゃくちゃ格好いい。間合いが絶妙だからつい笑ってしまう。
最初は失笑し>>続きを読む
フィリピンと韓国が舞台のアクションスリラー。父親がマルコを探す理由とは何か、貴公子は何者なのか…ミステリー要素が興味をそそる。
そして追いかけられるドキドキ感と先の読めない展開、さらに見せ方も上手い>>続きを読む
海に面した尼崎市は、その3分の1がゼロメートル地帯となっており、“尼ロック”と呼ばれる巨大な閘門によって水害から守られている。その価値は揺るがないことにある。
父親の龍太郎は、家事を手伝わないことを>>続きを読む
救出作戦に関わった人々の群像劇で、戦争の様子がリアルに描かれた作品。
観たあと他のレビューを読むと、映像や臨場感が良いという意見が多く、映画館で見るべきだとわかった。再上映したら観に行こうかな。
この物語には3人の人物との再会がある。それは、同じ作品に携わった盟友、かつての恋人、そして過去の自分。
それぞれの思い出にまつわる心の“痛み”を抱えていたサルバドールは、再会によって相手と向き合う機会>>続きを読む
山田太一の小説『異人たちとの夏』を再映画化した作品。
“異人”たちとのスピリチュアルな交流によって、アダムは過去の呪縛から解放され、自分らしく生きてゆく。
おじさん同士の絡みがすごく苦手なのにどうし>>続きを読む
フリアンの仕事はゲームに登場するモンスターをデザインすること。3D空間グラフィックソフトを使い、異形の怪物を描き出す。しかし、最も恐ろしいモンスターは現実に存在していたのだった。
人の趣向は普段の素>>続きを読む
凪と玲王の友情の物語であり、凪の成長の物語でもある。面倒なことは玲王にお任せでいつも無気力だった凪が、潔世一との出会いによって変化してゆく。
本編を観ていなくても楽しめるし、本編を見た人は潔世一と違>>続きを読む
ウェス・アンダーソンらしさが堪能できる作品。色彩、構図、撮影方法、場面展開、演技などなど、スクリーンに映る全てが独特で凝っている。ストーリーよりも舞台そのものを楽しむ感覚で観れた。
僕にはそれほど刺>>続きを読む
明るかったイシャーンの顔がどんどん暗くなってゆくのが可哀想すぎる。出来のいい兄を持った弟の悲劇。そしてディスクレシアという病気を扱った作品でもある。
ニクンブの登場シーンはハクション大魔王のような奇>>続きを読む
ジャズをモチーフにしたのがめちゃくちゃ良かった。ジャズの持つ“型に捉われない”性質が、人生の意外性とその楽しさに直結する。
そしてそれをとてもわかりやすく表現できるのがD&Pの凄さ。大人も子供も楽し>>続きを読む
現地の言葉の習得を早々に諦めてしまうルーカス。村人たちと馴染もうとしないルーカス。
村人を見下しているようにも見える。こんな状態で布教なんてできるのか。
そんなルーカスに、あんなことやこんなことが起>>続きを読む
オリジナルと内容がほぼ一緒なので、やっぱり比べてしまう。
そして何かが足りない。間合いなのか、撮り方なのか、演出なのか…。怖くもないし。
オリジナルを観た人は観なくてもいいと思う。
海外の絵本のようなお洒落な作画。線画は一見ラフなスケッチに見えるけど、必要最小限の線で描かれていて、グリュオーのような洗練さがある。そして色彩とベタ塗り感はマティスの絵のよう。
鑑賞前は見にくいのか>>続きを読む
犯罪に対するこの島の厳しすぎる刑罰。それを知らずにノコノコとやってくる外国人観光客。彼らのために用意されているその解決策がユニークでキモすぎる。
中にはそのシステムを悪用する者たちがいて、その性癖は>>続きを読む
ドキュメンタリー映画で、ストーリーの合間に本人のインタビューがあったり、ストーリーの中で役者と本人が入れ替わる場面もある。
計画を立てる過程が楽しそう。そして計画的とは決して言えない実際の犯行が学生>>続きを読む
いわゆるサクセスストーリーではなく、兄弟の苦悩する姿を描いたシリアスなヒューマンドラマ。
厳格な父親の重圧の中で、兄弟はプロレス界の頂点を目指し、日々過酷なトレーニングを重ねてゆく。
父の夢を自分の>>続きを読む
切なすぎる。20年以上の時を経て再会を果たす2人。会話がよく途切れる。その沈黙で2人が何を考えているのか想像してまた切なくなる。
大切だからノラの考えを尊重してきたヘソン。その優しさと一途な想いがこ>>続きを読む
意志が強くてよくヘソを曲げるロッタ。でもそれはワガママというのではなく、自分の思っていることが他人の意見とズレていて、それが納得できないから。それは大人の常識に捉われず、逆に本質を突いていることもある>>続きを読む
何なんだこの愛らしい生き物は。ほぼほぼ怒っているけど、ずーっと見ていられる。
衣装や部屋もめっちゃオシャカワで、大人たちがとことん優しい。この物語の世界で暮らしてみたい。
“なんでもできる”と豪語す>>続きを読む
信仰が薄れ、神が力を失いつつある現代。追い詰められた教会が考えたのは、圧倒的に暗い闇を作ることで弱々しい光を明るく見せること。
神聖な教会も結局は人間の集まり。そして強すぎる信仰は一歩間違えると狂信>>続きを読む
救世主が復活することを悟り、3月24日に生まれた全ての男児を皆殺しにしようとするダミアン。ちょっとやりすぎ。
とにかくダミアンの圧倒的な強さ…ではなく、修道士の圧倒的な弱さが際立つ。この弱さは必見。>>続きを読む
ついに自分の正体に気づくダミアン。義兄弟のマークもそれを知ってしまう。
それによってダミアンがどうするのか、2人の友情がどうなるのかが興味深かった。
使い魔なのか、カラスが大活躍。カラスもよく見れば>>続きを読む
ダミアンにとって不都合な人物が次々と排除されてゆく。本人の意思なのか、それとも他の存在が関与しているのか…わからないのが不気味。
オーメンとは不吉な前兆のこと。そしてダミアンの頭部には“666“のア>>続きを読む
どこかちょっとエヴァっぽい。現実と非現実が隣り合っていて、そこに内面の世界が絡んでくる。
人物、背景どちらも作画が素晴らしい。キャラの微妙な表情の変化や、夕日に照らされる教室など、どのシーンも印象的>>続きを読む
メキシコシティを舞台とした3つの物語。1つ目は禁断の恋に溺れる青年と兄嫁の物語。2つ目は妻子を捨てた不倫男と有名モデルの物語。3つ目は愛犬と暮らす孤独な殺し屋の物語。それぞれの物語が影響し合い、1つの>>続きを読む
冒頭、IMAXじゃないのに大迫力の音響に下っ腹が震える。ただならぬことが目の前で起ころうとしている予感がした。
前半は原子爆弾開発の経緯がオッペンハイマーを中心に描かれていて、後半は原爆投下後の彼の>>続きを読む
まず、1967年の作品なのに、全く古さを感じない。劇的な展開と人間ドラマの鮮烈さは、白黒映画なのを忘れるほど。
村を襲撃し、自分を誘拐した上に暴行まで加えた男に恋をしてしまうマルケータ。ストックホル>>続きを読む
もはやゴーストというよりも悪魔。しかも魔王クラス。デビルバスターズに改名してもいいかもしれない。ゴーストらしいゴーストは少女の霊だけで、しかも退治するわけじゃないし。
今回のゴーストは氷の属性なので>>続きを読む
不幸な事件の後にまた不幸なことが。行く先々で不幸がつきまとう。安心できるマイホームはどこにあるのか。そして3人は幸せになれるのか。
ゴシック調の世界観で、全体的にティム・バートンっぽさがある。ジャン>>続きを読む
フィンランドを舞台とし、難民問題と人種差別をテーマにしたヒューマンドラマ。シリア人青年の過酷な境遇と、そんな彼を助けようとする周囲の人々の小さな善意が描かれている。
アキ・カウリスマキ監督の“らし>>続きを読む
2度目の鑑賞。本日から新作が劇場公開となるため、その予習として。ちなみに今日の金曜ロードショーはこの“アフターライフ”が放映される。前作を知らなくても十分楽しめるのでぜひ。
ホラー映画と言えば、グロ>>続きを読む
弥生はなぜ失踪したのか…その理由がわからず困惑する藤代には、春が手紙を書いてきた理由もわからない。
“愛を終わらせない方法、それは何でしょう”
弥生が残したこの問いを、答えられずにいる藤代。
3人の>>続きを読む
天然ボケでトラブルメーカーのテルマと、一見しっかり者だけど短気なルイーズ。全く違う2人だからこそ、補完し合えるし、ドラマが絶えない。
感情や油断や焦りから、ことごとく選択肢を間違ってしまう2人の人間>>続きを読む
グルーのいい人っぷり。2作目にしてすでに怪盗ではなく、優しい父親となってしまった。しかも恋に落ちるなんて、心を盗まれてしまったようなもの。
ミニオンたちは今回も可愛くて面白い 。 前作よりもCGのク>>続きを読む