やかじょ

アット・ザ・ベンチのやかじょのレビュー・感想・評価

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)
4.0
土曜日すっきり起きて観たい映画の1回目に間に合いそうだったので、急いで支度して新宿に向かった。まだ電車も街中も空いていて、土曜の初回映画を観に行けるタイプの人と付き合いたいと思った。「silent」「いちばんすきな花」「海のはじまり」の脚本家の生方さんの脚本の巧さと普段動かない感情がギュッとなる感じがすごく好きでこの映画のことを知ってから観たいと思っていた『アット・ザ・ベンチ』。観るまでふんわりとしか知らなかったんだけど、4人の脚本家が1つのベンチを主軸に5本の作品のオムニバス形式の作品。同じ主演の2人でのオムニバスかと思ってたら、それぞれ主役級の俳優さんたちが出てくる豪華な作品だった。シンプルな設定で俳優さん達の演技力の高さを噛み締めて味わえる良作。2作品目の岡山天音と岸井ゆきのカップルの別れ話の手前みたいな作品がほどよいラブコメだった。
なんでこんな豪華なのに全国3館しかやってないんだろうって思ったら自主映画なんだって。このクオリティで自主映画!?
この作品には逆に感じなかったんだけど、邦画観た時によく画面の雰囲気から溢れる「自主映画」っぽさって何で構成されてるんですかね。