1・5本目
広瀬すずと太賀が幼なじみという設定で、二人の会話を後ろから覗き見するような感覚で、それだけで幸せになれる私なので、
終始ニヤニヤしてしまった。
会話の内容のあたたかさとビジュの良さ、二人の表情で癒しを感じられる一本。
2本目
岡山天音と岸井ゆきのカップルの軽妙な会話が面白い。そこに忍び寄る荒川良々の影に笑わずにはいられない。
二人の言っていることは絶妙にずれていて、でも言いたいことはわかる。
岸井ゆきのがボケで、天音がツッコミ、そこに大ボケの良々が参入してくるという、コントのように笑える一本。
3本目
打って変わって叫び声から始まる一幕に不穏な空気を感じる。
泣き叫び暴れものを投げる今田美桜は見ものだった。すごい狂ってるけど苦しみが理解できた。
森七菜妹との関係性が見えるシーンにグッと来た。これけっこう好きであった。
激しくて、胸が熱くなる一本。
4本目
ベンチの気持ちに立って考えてみると、さすがに宇宙人のお父さんがベンチになってしまった、という設定には無理があるのではないかと、神木隆之介に突っ込みたくなる。
えぇ、神木監督も悪い人ではなさそうだが、売れる映画は作れなさそうである。
総じて、
一つのベンチを舞台に繰り広げられる人間模様を覗き見するような構図だけど、
カメラ回しとか、季節感とか、天気とか、ちがった演出で組まれていて、全く違う四本を見ているような満足感があった。