不良たちの「スタンド・バイ・ミー」
こちらは不良たちが主役なので、死体を見に行くのではなく
死人が出て、死人が出て、死人が出ます
ちなみに私は不良でもなく、不良に相手にもされない一般人です
それでもこのティーンの少年たちが醸し出す空気感は無条件にエモエモ中枢を刺激してくれます
さらにこの不良の中に、若き日のトム・クルーズが紛れ込んでます
初々しいです脇役ポジションでも隠せないスター感
(きっと今のトムを知ってるからそう見えてるだけ)
主人公のポニーボーイは子供なのに1人で映画館に行ってることに謎の仲間意識が芽生えてしまってます
この冒頭ポニーボーイが鑑賞していた映画館で上映されてるのが
ポール・ニューマンの「ハスラー(1961年)」と
「gidget goes to rome(1963年)」の2作品
両方の上映年を考えると
「ハスラー」はリバイバル上映なんですかね
ちなみに「gidget goes to rome」の方は、filmarksにも無い日本未公開作品
“ビーチパーティー映画“というジャンルの原点的な「ギジェット」というシリーズの3作目のようです
この“ビーチパーティー映画“
その後のドライブインシアターのシーンでも
「beach blanket bingo (邦題:ビンゴ・パーティ)」
「muscle beach party(邦題:ムキムキ・ビーチ)」
という2作品が上映されてます
当時の若者に人気のジャンルだったのかもです
ただポニーボーイは、ポール・ニューマンの「ハスラー」に夢中
本作そのものは
不良グループ同士のケンカで起きてしまった悲劇
その悲劇から始まる非日常の日々と仲間を失っていく喪失感
作品自体の良し悪しよりも
スティービー・ワンダーの「STAY GOLD」の破壊力により、この曲が流れればなんか良い青春映画だったなという感想に強制的に持っていかれるそんな映画
でもこの映画の青春に憧れてもナイフなんか所持して外出したら絶対ダメ!!
夕陽を見ましょう
モテ女子のチェリーが、ワル代表のダラスに惚れそうとか言っちゃってるし結局ワルがモテる理不尽な世界
映画好きで非モテ男子な我々はもれなくポニーボーイを応援しちゃいますが…こいつも普通にイケメンなんで非モテじゃないです裏切り者です
それでも私はポニーボーイと同じく、映画を観終わって劇場の扉を開けて広がる外の光に新しい世界を感じてワクワクしていきたいです
ちなみに私の青春の「STAY GOLD」はHi-STANDARDです
〜旅先で映画館〜
今回は名古屋のセンチュリーシネマ
名古屋PARCO内のミニシアターです
ミニシアターといっても今回鑑賞したシアター1はスクリーンが大きく座席もゆったりシネコンライクな印象です
視界を覆う視野角の広いスクリーンなのでかなり没入感の高い劇場でした
エンドロール中に後ろの方の席の人が立った際にスクリーンに影がかかり映写機までの距離が近いミニシアターならではの状況にほっこりしました
待合スペースはお洒落なカフェ感もあり、少し早めの到着だったこともあり
売店で買ったコーヒーを飲みながら上映時間まで配られてたフライヤーを見て待ってた時間が最高でした
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センチュリーシネマ
アウトサイダー コンプリート
2025/01/03
12:25〜14:25
劇場:①
座席:C-9