Jimmy

他人の家のJimmyのレビュー・感想・評価

他人の家(1949年製作の映画)
4.0
シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞。

この映画、ジョセフ・L・マンキウィッツ監督作品だから…というだけでなく、カンヌ映画祭でエドワード・G・ロビンソンが男優賞を受賞したのもあって、上映を待っていた作品。(DVDレンタルがなく、販売DVDは高価なので、上映待ちだった…)

ニューヨークのイタリア系移民が銀行経営しているが、父親が絶対権力を握っていて、4人の息子たちは父親を恐れながら銀行で雑用係みたいな仕事をしていた。但し、次男だけが刑務所に7年間入っていた……「これは何故?」と思いながら観ていると、マンキウィッツ得意の回想形式で「ドロドロ家族劇」が描かれる。
観終わると、この映画タイトル『他人の家』(原題も『House of Strangers』)は「なるほど…」と思う。

物語は、ニューヨークのモネッティ家は、父親ジーノ(エドワード・G・ロビンソン)が銀行家として一代で財を成したが、かなり際どい金貸しをしたり、哀れな女性には暖かい対応で金貸したり、と独裁的な銀行家。
4人の息子(長男ジョー、三男トニー、四男ピエトロ)は薄給でこき使われていて、父親を憎みながらも、恐れていた。しかし、刑務所から出て来た次男マックスだけは優秀な弁護士だったので、父親ジーノに可愛がられていた。
……そして様々な出来事が起こるのだが、長くなるので割愛。

話が逸れてしまったが、エドワード・G・ロビンソンはニューヨークで銀行家の役なのだが、自分の家ではイタリア語も話しており、確か東欧出身のユダヤ系アメリカ人なのにイタリア語が上手い!
しかし、演技の幅が結構広いので驚いた。素晴らしい俳優。

なかなか見応えのあるジョセフ・L・マンキウィッツ監督作品であった。
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