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『レクイエム』に投稿された感想・評価

まともに数を見たわけでもないが、メカスの編集は非常に滑らかだ。詩的なショット間の繋げ方が無理に見える対象をいとも簡単に結びつけてしまう。
そして、滑らかな編集は事象を並列化する。この滑らかさは、比喩的な想像力の結びつきには至っていない。民族浄化と飢餓は性質の異なる暴力だ。どうして津波と紛争を結びつけられようか?自身の外にあるニュースに対する関心は露骨なまでに記号的だ。対して、箱庭化された自然に生命を見出そうとする試みはもはや欺瞞にも近い。レンズと花が接触するほどに接近して、風にゆらめく様でアニメーションに近い動きを見せたところでそれは欺瞞的だ。ショットが撮られた場所からの指向性がわかりやすく図式化されている。おそらくこれは意図的な挑発なのだろう。ハイデガーの手近存在と手許存在もイメージさせる。ニューヨークに屯する芸術家が触れられる存在なんてせいぜいこんなものだ、と。ヴェルディだからイタリア旅行のプライベートを挿入するステレオタイプさからも窺い知れる。
歩道を進むショットがあるかと思えば、アングルを正反対に向けて歩いてきた道を振り返る。『リトアニアの旅への追憶』ではショットの反復の形でノスタルジーを見せていたが、本作においては表現形式や意味合いも異なる。
eternallyが白みと音の止まりで示される。瞬きに擬した黒みとの二項対立で示されることで感知不可能な永遠が見出される。遺作のラストショットとしてみれば不足はないだろう。
映像の詩人:故ジョナス・メカスとその人生に捧げる、心安らかな「鎮魂歌」。

メカス監督の遺作となった本作『レクイエム』。
彼が亡くなったのは2019年1月。
96歳だった。
同年11月に公開された本作は、今までメカス監督が撮影してきた「日記映画」同様、モンタージュとして詩的な映像を繋ぎ合わせ、タイトルにもなっている「レクイエム」で知られるジュゼッペ・ヴェルディの楽曲がバックサウンドとして流れているというもの。
本作が公開された時には既にメカス監督自身は亡くなっているため、何か他のメカス監督作品より特別に感じるものがあった。
しかし、晩年になっても彼が生涯を通して撮影し続けた「日記映画」という形式は相変わらず、ただひたすらに日常に潜む幸せを見つけ、それを映像として記録していた。
他のメカス作品と比べ、本作は特に花や空といった自然的な感動・美しさが印象的に綴られており、持続的に変形し過ぎ去ってゆく雲までもフィルムに残していた。
まさに人生を愛した1人の映像作家の終着点と言えるだろう。
あの青く透き通った空、その情景と亡くなってしまったメカス監督自身を重ねて思い返すと、涙が止まらない。
でもこれは、悲しみや虚しさといった悲観的感情からくる涙ではないと思う。
というのも、メカス監督が過去に受けたインタビューの中で彼はこんな言葉を我々に残してくれています。
「死ぬことへの怖れはあるか」という質問に対しての言葉です。

“ありません。それは普通のことだからです。すべてのものは、生まれ、生きて、そして死にます。そしてそれは普通のことです。すべて生きているものは、植物も、動物も、人間も、星たちでさえも、そう、星たちでさえも死んでしまう。惑星たちも、星たちも、すべてが。けれど同時に、本当に消えてしまうものなどない。物質の大きさが変わっているだけなんだ。消えてしまうものなどない。宇宙にあるエネルギーの大きさは、同じままなんだ。これが物理学において、量子論がいっていることなんだ。そう、本当は何も_全てのものは死んでしまう、けれど同時に、何も死ぬことはない。本当に死ぬことなどないのだ。”

植物でも動物でも人間でも、星でさえも、本質的なものというのは肉体などの有体物に宿るものではない。物質的存在と結びつくものではない...。
彼はもう"肉体的には"存在しないけれど、彼のアート性や世界観は私たちの心の中・精神的な内側で永遠に生き続けるはず。
彼のこういったメッセージ性や彼の作品から受けたインスピレーションは私の心の中の深淵に残り、今でも絶えず鼓動を続けている。
私は、そんな彼「ジョナス・メカス」という1人の男の生きた証を語り継いでゆく「伝道師」となりたい。

あゝ...メカスよ。
どうか安らかにお眠りください。

あゝ...メカスよ。
どうか私の心にイメージを与え続けてください。
かさ
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少しだけ入り口に立てたような…🪻