元空手部さんの映画レビュー・感想・評価

元空手部

元空手部

星4以上は個人的なオススメです
レビューや採点に統一性はない

映画(894)
ドラマ(8)

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

彼女宅での混沌としつつも調和がとれた環境音や、あえてハサミで布を断つ音を省いてうめき声とノイズを際立たせた腹切り裂く場面など、とにかく音の絞り方、組み立て方、配置の仕方が良い、重層的な悪夢の世界観を作>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.7

冒頭の像のイメージといい、徹底して古い怪奇映画の技法、展開で撮られている、その分リンチらしい重層性は少ないんだが
ジョンの姿を見たアンソニーホプキンスが涙を流すカットが良い、共苦を端的に、力強く表現し
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ただし、要再見
自然かつ客観的に見せかける固定カメラがあざとい、ホラー映画みたいな押し付けがましさがある
建前を取っ払って祖父と孫がふっきれるラストはパワフルでかつ明るさを持っていて良かった、スマホの
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

音の撮り方が分かり易すぎる気はしたが、スクエアを意識した空間の切り取りが良かった
セックスの描写だったり悪意しかないYouTubeの動画だったり、露悪趣味に徹しすぎなところはあるんだが、ラストの良心を
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仇討(1964年製作の映画)

4.0

ラスト近く、流れを気にせずにとにかくインパクトのある映像を積み重ねていくのは、他の作品に喩えるのは失礼だけど、やはりエイゼンシュテインに似てる
石投げられる萬屋錦之介がナザレのイエスにしか見えない
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.5

ジュブナイル映画
担任の先生がナチュラルで舐められてるのは笑った

アデュー・フィリピーヌ(1962年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ラストの執拗な切り返しのおかげであれが永遠の別れに見えてしまう

メーヌ・オセアン(1985年製作の映画)

3.7

理不尽なお話であるが、それ以上にノロイ映画のテンポにイラついてくる
結局単なる観光映画だが、浅瀬の薄い水色ががった色彩だけは良かった

オルエットの方へ(1970年製作の映画)

4.5

これでもかという程に奔放にカメラが動いてて、ぶつ切りな編集にもかかわらず、ちゃんと劇映画になっている、ここまで自由な映画はない
突然抜かれる人物のドアップが暴露的でまたいい

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.8

ただし、要再見
オープニングにもあった道路爆走するカットだけドキュメンタリータッチなのに映画内で浮いてないのが不思議、それと音がうるさい

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.0

人を殴る場面でカートゥーン漫画っぽいSE入れたり、童心を忘れない映画

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

時間移動を司る場所のイメージが東京駅ターミナルってのは想像力が無さすぎる、松之丞使う意味もなかったし
オフスクリーンとか空間の内外の意識とかシネフィルっぽい演出入れようとしてるが全部中途半端に終わって
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.2

物語冒頭、パンフォーカスでくっきりと美しく映し出される河原の風景と、人生に絶望して自暴自棄になっている主人公との対比が残酷すぎて

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

テーマばかりが先行してる映画
序盤のコメディパートも面白くないし、光州に入ってからの展開も、目の前の惨状に驚くソン・ガンホのくだりが何度も出てくるもんだから非常に説教くさくわざとらしい
私服軍人がい
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旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ(2009年製作の映画)

3.5

だいぶ前に見たが、冒頭のありえないほどの数の虫に囲まれて恍惚とした表情を浮かべる少年時代の主人公のシーンの異様さは未だに覚えている

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

予算300万やクチコミからの大ヒットといった映画とは関係ないエピソードばかり持て囃される作品
そういった先入観抜きで見ると、カット割りや脚本、構成が冗長で無駄が多く、結果笑いも間延びしている
例えば
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コロッサル・ユース(2006年製作の映画)

4.0

音にしろ映像にしろ、中庸を狙っているようで僅かな演出(初めて集合住宅行った時の異質さを表すかのような遠近法やオープニングの家具落ちる大音量等)入ってる、そこが良い
余韻を残さないシーン間の繋ぎ方にもキ
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少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

3.9

極端にデカかったり遠近法を無視する表現主義みたいな学園の美術が、ウテナたちが住んでる偽りの世界の歪さやハリボテ感を醸し出していて良かった
ラスト付近、ずっと従属的だったアンシーが自発的に外の世界へ飛び
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悲しみのミルク(2008年製作の映画)

3.7

ペルーの風景をいちいち入れるのがあざとい、エキゾチズムを強調しすぎ
マジックレアリスムの系譜に位置する作品なんだろうが、その描写も凡庸 少女の成長というテーマも比喩が多すぎて良く伝わらなかったとこが多
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.0

空間や距離、オチとして入るロングショット、テンポの付け方など、とにかく編集が上手い映画
実話ベースなのにエミリーが人望ないことを暗示させる描写があって笑った

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.2

タワマンでイチを寝取られたと悟って嫉妬する松岡茉優のアップの、カメラの存在も忘れる透明感

ドロップ・ゾーン(1994年製作の映画)

3.5

ただし、要再見
ラストのアクションはもろダイハードで笑った

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

4.0

相変わらず異形の人々オンパレード
熱湯、片目欠損、火あぶり、松の復讐はいちいちエグい
日の丸を皮肉る演出も多い、反権力の色彩も強い作品

女囚さそり 第41雑居房(1972年製作の映画)

4.0

権力に抑圧される女の話である以上に、囚人服にポンチョを着た女囚達と目の潰れた署長との、けものの部屋と同じく異形の人々のお話
片目の署長はあくまで法が介在しない私怨による殺害法を選び、けものの部屋の成田
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女囚さそり けもの部屋(1973年製作の映画)

4.0

普通に生きていく事のできない、腕がなかったり、脱走犯だったり、兄弟姦をする、異形の人々達の友情であり、復讐劇
それに対して、おそらくゲリラロケで撮影された普通の人々で構成される街中の場面が良い、梶芽衣
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

4.2

オリジナル版にあった黒沢年雄とかのスプラッター映画紛いの過剰さはなくなり、かわって大人のエンタメにふさわしい映像のダイナミズムがある 窓越しに近衛兵覗くカットなんて凄い、緊張感とユーモアが混在してる>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

ただし、要再見
人物のショットを、画面前方にボヤけた対象物を置いて、角度つけていかにもドキュメンタリータッチですよ、と撮影するのはいかにも是枝らしい、人物の距離感の表現でもあるんだろうが ソフトフォー
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.2

オープニングに代表されるように、クリストファー・プラマーが映る時だけ、ボケた不安定さを象徴するためにカメラは縦に揺れるんだが、単純な手法なのにかなり効果的な演出になっている
往年のハリウッド映画みた
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.7

ただし、要再見
タバコの吸い殻やカラスの動きまでしっかりと捉えるあたり、これまでの東映映画にあった勢いに任せた雑さは薄れている 少なからず、ただのパロディではない
逆にいうと演出演出しすぎていてわざと
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.8

あの有名な場面、カメラは黄金を求めて狂うイーライ・ウォラックの姿を追いかけず、上へ上へとズームアウトしていき、お宝の埋まっている墓場の全景を映す、これをゴールドラッシュ時代が生み出した西部劇の夢と言わ>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.1

描写を深めていくと、どうしても生々しくなっていくゲイ映画だが、今作は驚くほど爽やか 出てくる人物がみんな善人だし、これは大きな第一歩だと思う 父と子の話であるのも話に深みをもたらしている
綺麗な田舎の
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

パゾリーニみたいに極端な遠近感が映画の中に韻を作っていて、大胆な画面の余白が思春期の不安定な心情を表していた
ただし、換喩として入れるアップがスカートばかりなのは気になった、女子高校生=制服というのは
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告白(2010年製作の映画)

3.7

たまに入る俯瞰がいい、これのおかげで映像がダイナミックになってる
かといって、色調落としてスローモーション入れて、叫んで露悪趣味にすれば面白いわけではない
しかも、松たか子だけが悪意のある描写されない
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