なんとも、凄いリメイク作だなぁ。。
人を不快にさせることだけを考え抜いて作られた様なこの作品を、全く同じ展開、同じセリフでフルリメイクするとは、。期待する観客を同じどん底にまた突き落とす。ハネケ史上、いや、監督史上もっとも性格の悪い映画だ。
オリジナルと決定的に違う場面が一つあって
お父さんがドライヤーで電話を乾かしてる場面で目の前にあったパンを口にするが、喉を通らなくて吐き出すシーンはオリジナル版では吐き出すことはなく咀嚼をしながら乾かしていた。
まだ自分は生きてるしパワーを蓄えるため衝動的に口に入れたが、息子を亡くした事を思い出し、生きている意味を見失い吐き出してしまう。なんとも悔しい、やるせない感情を表せている良きリメイクシーンだなと思いました。
まぁオリジナル版の方でも色々な解釈ができると思うのですが、個人的にそこは好きだった。
ナオミワッツも素晴らしい演技だが、「俺を許してくれ」の後の泣き演技は圧倒的にオリジナルが素晴らしすぎた。映画史で語っても愛が爆発しているシーンだと思います。
ワンちゃんの遺体を発見するシーンと
デブが吹き飛ぶシーンもこっちが良かった。