KingKazukiManji

カッティ 刃物と水道管のKingKazukiManjiのレビュー・感想・評価

カッティ 刃物と水道管(2014年製作の映画)
5.0
農作物は届くけど、我々の言葉は届かない。

劇中のこのセリフが示すように、加速する資本主義における都市部と農村部のギャップと、貧富の差、そして企業の権力には勝てない民衆をエンタメとして描き切った傑作であり、観ていてアッパレな快作であった。

クライマックスのシーンで、主人公と共に社会からも、果ては家族からも厄介者とされている老人たちが行動を起こすというのが王道ではあったがよかった。

どことなく尾を引く終わり方も切なくて良かった。

パンフレット買うくらいには観ていて滾った。
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