『イメージの本』などと同じく過去作の引用から成るこの映画は、
僕にとっては今までで一番つまらなかったゴダール映画だった
私は明らかな困惑とカオス以上の恐怖と虚飾を感じた
過去の作品の死のショットの引用は彼にとっては知らないが、私にとっては恐ろしいものだった
自ら死を選んだゴダールにとって、それらはどう映っていたかはわからない
明らかな不満点は馬を馬と説明するのに馬を用いないのはゴダールの語りそのものだ
それをわざわざ言葉にしてしまうのに老いを感じ、恐怖と虚飾を感じた。
この映画はゴダールのための映画だ
それは死んだ人間のための映画であって生きている僕がつまらないと感じるのは無理なことではないと感じている
一般公開もあるようなので観に行くつもり
初めての東京国際映画祭の感想
評判通りだった