悠さんの映画レビュー・感想・評価

悠

(1985年製作の映画)

5.0

2023年12月25日初鑑賞
これほど悲しい話はない。
不条理劇の極み
この映画を名作と言い切れてしまうのは、唯、脚本の良かったからだ。
人間のさまざまな業について、物語で描き切っただけで、この映画に
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

5.0

『スカイフォール』と並ぶ007映画の最高峰
原作第1作目をシリーズ本家のブロッコリー家の手によって再映画化
大成功の要因は誰よりもダニエル・クレイグだ
このシリーズはその盛衰が俳優のカリスマ性に大きく
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アン・ラシャシャン(1982年製作の映画)

5.0

マルグリット・デュラスが子どもで思い悩んだことで生まれた童話が原作
快活でコミカルだった
フィックスのフレーミングの中で豊かな人間を見出すのは嬉しい

アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

5.0

シンプルな構造であるのに
映画の不思議の極みに触れている
この作品はバッハの音楽が主題だ
しかし音楽ではなく映画だ
これが不思議だ

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

5.0

哲学的でありながらおとぎ話のよう
ドキュメンタリーだ
妖艶でいながら下卑てない
気品がある主演女優の大胆な演技は映画の素材ではなく主体だ
素晴らしい

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

5.0

2025/1/10 完璧版
ジャンヌ・ダルク

2025/1/1
めちゃくちゃだった

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

5.0

神を信じるということは
卑しく弱いことを認めるということ
生物として恥ずべき愚行

お引越し(1993年製作の映画)

5.0

完璧
これ以上の映画はない
今まで観た映画の中で
最も美しく人間臭く
映画に求めるすべてがあった
人物の動きカメラの動きが舞踊のように優雅で
フェリー二やルノワールのようだった
相米慎二は世界一のフィ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

5.0

面白いが、ゲームに勝てない。

公開当時受験生だったので観に行けず、配信終了の前に駆け込むように鑑賞。
マリオは小学生の頃に『スーパーマリオギャラクシー』をずっとやっていて、受験生の時も親に隠れてコソ
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

5.0

未完の傑作という幻想。
完成を恐れた結果の中途半端さが目についた。

映像には『ファンタスティック・プラネット』や『風の谷のナウシカ』のエッセンスを感じた。実際監督はそれらの作品の影響について言及して
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ガス人間第1号(1960年製作の映画)

5.0

予想外の出来
極端なことはせずに無難なショットを丁寧に繋げた秀作
今作は女のために男が非倫理的な行動出るのだが
その是非を社会的な観点から刑事という法律と記者という世論が判断していくという構造が素晴ら
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

5.0

どういう視点で描かれた映画なのか私には不明瞭なところに気持ち悪さを感じた。
リアリズム的な撮り方ではあると思う。実際の大統領選挙の映像の使用、郊外の工場の遠景、基本的に屋外撮影であることからそれがわか
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.5

いわゆる北野武的な映画の原点といえる
笑いと不条理
何の価値もない物語
脈絡のなさ

カメラワークが凝られている

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)

3.9

原作未読だが監督がワイラーなのと
傑作として名高い原作に釣られて購入
非凡な物語だった
胸を打たれた
映像もワイラーらしい手堅いショットで
音響も当時のオーソドックスではあるがテクいこともしてて面白か
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.9

 かなりビートたけしだった
 フレームを利用した笑いが愉快だった

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.3

北野武の映画は彼や彼の映画の人物の顔立ちのように端正だ。

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

3.5

テンポが速すぎて
独特
映像がケバい
粘っこい物語なのに退屈しなかった

ビートルズ/イエロー・サブマリン(1968年製作の映画)

4.3

音楽だけの映画ではない
さくらももこの美術っぽいなって感じた

グランド・ホテル(1932年製作の映画)

4.7

今まで観た映画の中で最も感動した物語だ
一種の不条理劇のようにも感じた
資本家にあまりにも憐れが無さすぎる
恋愛と欠乏と虚飾

暗黒街の顔役(1932年製作の映画)

4.0

ギャング映画の古典
もちろんお約束も守ってた
映像は30年代の品質ではない
カーチェイスシーンの迫力たるや
銃撃シーンもなかなか
所々で出る孤独感や寂寥感が良いアクセントになっているが
基本はコメディ
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エロ将軍と二十一人の愛妾(1972年製作の映画)

3.4

ダッチの使い方が面白かった
ラストのベットシーンのショットは雑だった

自由を我等に(1931年製作の映画)

3.2

機械化されていった社会を反映した作品にはなっている
『モダン・タイムス』も併せて観たい

國民の創生(1915年製作の映画)

5.0

冒頭30分くらいから1時間30分くらいまで寝た
サイレント映画に慣れてないと辛い
最後らへんは慣れたから普通に観れた
本当に酷いレイシストの映画だが、作り手の才能が抜きん出てるがために終始KKKの応援
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