ツキツキさんの映画レビュー・感想・評価

ツキツキ

ツキツキ

ジャズ・シンガー(1927年製作の映画)

4.9

音と映像の調和の仕方が素晴らしい
最近それが自分の命題になってるからってのもある
照明がこの年代の中でもトップレベルの美しさで、初のトーキー以上の価値のある映画だった

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.1

映像的には前作の方が面白かった
最終決戦の緊迫感も設定でデバフを与えなければ成立しないような感じだった
音響も前作よりはましだけど、クリアな音声とはいえない
選曲や曲をかけるタイミングはとても良かった
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

3.6

無印版のみ鑑賞済み
相変らず伊澤彩織の殺陣が凄いが髙石あかりの成長ぶりに驚かされた
製作費の潤沢さも感じられてそれなりに満足した
ただ金はあるが時間はない現場だったのかな、と感じた
ところどころに違和
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.4

邦画どころか今まで観たアクション映画のなかで一番良かった
間の取り方も演技も映像構成もスッと入ってきて英語世界にのめり込まされた
観ていて気持ちよかった
人物も魅力的だしドラマも語れてる
気だるそうな
>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

2.4

出来は微妙だが脚本は流石
初めての大作だからコントロールが上手く取れなかったのだろう
特に映像がノーランらしくなかった
ボーンが流行ってた時期だから仕方ないかもだけどショットの持続時間が短すぎる
クロ
>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

4.4

美しい映像詩
この時代に自然の中でここまで美しいパンを撮るというルノワール
カメラの流麗さが並みじゃない
詩情を強く感じた

捕えられた伍長 4Kレストア(1962年製作の映画)

4.7

理想を追求するのが難しい世界で理想を持ち続ける人間の姿を象徴的に描いていた起きている出来事は割と酷いのにそうは見せない
フランス人がドイツに迎合したり
裏で蠢く何かが生死を分けたり
死だったり
例え忌
>>続きを読む

コルドリエ博士の遺言 4K レストア(1959年製作の映画)

4.6

初めて観たがジャン・ルノワールは凄い
古典的なのに瑞々しい
流麗なカメラワークとカット割で映画にどっぷり浸かれた
欲と倫理の闘争
ジキルハイドから更に踏み込んできたように感じる

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.9

映像がキマってた
音が作品に適した包括度だった
導入と終焉が美しかった
終わりのショットはいやらしいくらい露骨だったけど誤魔化し切れた
官能的なシークエンスも何故かケバくなってない
恋愛映画の中で一番
>>続きを読む

ダンボ(1941年製作の映画)

-

観たけど幼かったから覚えていない
まな観たい

Exposé du film annonce du film Scénario(原題)(2024年製作の映画)

2.5

暫定評価(一般公開後に改めて感想を書く
爆睡してしまった
疲れていたのだと思う
少ない機会だっただけに申し訳ない
覚えているのは『奇妙な戦争』の赤のない絵
『シナリオ』以上に言葉で伝えているように感じ
>>続きを読む

Scénarios(原題)(2024年製作の映画)

3.6

『イメージの本』などと同じく過去作の引用から成るこの映画は、
僕にとっては今までで一番つまらなかったゴダール映画だった
私は明らかな困惑とカオス以上の恐怖と虚飾を感じた
過去の作品の死のショットの引用
>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.2

一作目より面白かった
厨二病めいてないところが
ミュージカル映画としても凄く良かった
あくまでジョークなんだよということを懇切丁寧に表現していた
ミュージカルが過多かなと思ったが
ミュージカル映画とし
>>続きを読む

ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

4.3

画がキマってる
めちゃくちゃかっこよかった
テンポも良い
始終退屈しなかった
アクションシーンが誇張表現されていて
爽快だった

Chime(2024年製作の映画)

5.0

フレームの設定の仕方が上手
特に画面外で起きていることを想起させるようなフレーミングが印象的だった
不条理がいきなり起こり
不気味なことが起き
気づいたら映画に巻き込まれて
何もできない人物

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何で子供が死ななければいけないのかと思っていたが、ラストに納得した
納得したからといってあんなふうに子供が死ぬのはを観たくないことに変わりないけど

マルタの鷹(1941年製作の映画)

4.3

ボギーの映画は初めて観たが
カッコいい、イケボ
冷静に仕事を片していく姿はビジネスマンの鑑だ
これを見て仕事頑張ろうと思った人たくさんいるだろうな
映像的には下から撮る画が印象的だ
市民ケーンの影響か
>>続きを読む

ドイツ零年(1948年製作の映画)

4.7

純潔たるべき子供の精神をファシズムの亡霊が憑き殺す話
ナチスは弱肉強食を掲げていたが
ドイツ零年のドイツはその言葉でしか表せられない
さて、現代は?

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.7

最高にして唯一のロードムービー
自由をめぐる闘い
自由の国の死を描いた
『アイアンマン』と対極をなすアメリカを描いた映画

オズの魔法使(1939年製作の映画)

4.3

初期カラー作品とは思えない品質の高さに驚いた。

ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

4.1

高感度フィルムで撮られた白黒映像はとても美しかった。
古き良き映画を意識した映画なので、'40年代'50年代の映画について詳しいほど楽しめる作品に感じた。
顔を正面から思いっきり照らす撮り方を揶揄する
>>続きを読む

アポロンの地獄(1967年製作の映画)

4.5

エディプスコンプレックスで知られるオイディプス王の物語
手持ちカメラによる荒々しい映像で描かれる世界は艷やかで力強かった
ギリシャを野蛮に描いた点が画期的だったそう
音楽は日本の神楽らしい

メアリー女王の処刑/女王メアリの処刑/スコットランド女王、メアリーの処刑(1895年製作の映画)

2.5

一瞬の映像だったが
女性の首が切られる様子を見世物にしているのは悪趣味だ
さぞ売れただろう

悪魔の館(1896年製作の映画)

2.2

吸血鬼物と受け取った
ゴシック的な恐怖を感じさせる最初の映画と言われているらしいが
あくまでメリエス

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

5.0

ホラー映画より怖いシチュエーションに感じた
裏クリスマスキャロルに感じた

式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

-

普通に不愉快
退屈だし
自己言及的過ぎてキショい
シュルレアリスム的な美しさもない
平板な映像にドギツイ配色をつけて誤魔化してる感が気に食わない